だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

痴漢か、冤罪か。さあ、その時どうする!?

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痴漢に間違えられたことはない。

だが、電車での通勤時、そばにいた女子高生が「あ~イライラする。痴漢や言うて誰か捕まえさせたろか」と言っているのを聞いたことがある。沿線にある、ちょっと出来の悪い私立高校の生徒だったのだが、私は「ああ、こんなことを考えるやつ、実際にいるんだ」と驚いたものである。

自分をターゲットにされてはたまらないので、「もし、そんなことをやれば、即座にお前を殺すぞ。痴漢の疑いをかけられるくらいなら、人殺しになってやる」というオーラを発散させて事なきを得たのだが、いやあ、あれは怖くて不快な時間だった。

さて、痴漢と疑われて線路に逃げる、というのが流行っていたようなのだが、とうとう犠牲者が出た。横浜市青葉台駅で痴漢を疑われた男性が線路に飛び降り、ちょうど入ってきた電車はねられ死亡したのだ。

痴漢されたという女性の証言というのが出ていたので読んでみたのだが、どうも違和感がある。言葉の使い方が腑に落ちない。肉声を聞いていないので単なる憶測である。本来なら書かないのだが、これまで痴漢冤罪で疑われてきた男性の怨嗟が、私に書かせるのである。

女性の証言 「後ろに男性が立っていて右の腰の付近がごそごそ触られていたような感覚がしたので」

私の推察 「右の腰付近」というのは、変な言い回しだ。普通、痴漢するなら「尻」ではないのか? それに「ごそごそ」というのも、触っているというニュアンスではない。カバンの中を「ごそごそ」ならわかるが。さらに「ような感覚がしたので」はあやふやな表現である。触られたなら触られたとわかるだろうし、それなら「触られた」という言葉を選ぶだろう。

つまりこの女性は、触られたと明言はしていないのだ。

女性の証言 「振り返ったところ男性が立っていた。男性が『すみません』と言って逃げようとしたので痴漢だと思い、電車内で一緒に乗り合わせていた男性と捕まえた」

私の推察 「すみません」と言ったから「痴漢だ」と判断するのは早計である。その「すみません」は手が当たったことに対するすみませんなのか、カバンが当たったことによるすみませんなのか、それとも単に気弱な男のすみませんなのかわからない。

また、「逃げようとした」というのは、主観に基づく表現であり、実際はどうかわからない。さらに、「一緒に乗り合わせていた男性」とは、どういう関係で、どういう状況だったのか。無関係な人間なのか。それとも知り合いなのか。他人なら「そばにいた男性乗客」というのが普通の表現だろう。

ま、細かい言葉遣いが気になるのが私の悪い癖である。

なんにしても、引っかかる部分が多い。これが海外ドラマ「クリミナル・マインド」なら、すぐにテレビに向かって「セリフが悪い。すぐに視聴者に見抜かれる。シナリオライター、書き直~し」と命じるところだ。

どちらにしても、男性が痴漢を疑われれば人生が終わる可能性があるように、女性もこれからは「冤罪をつくった」と疑われる可能性があることを覚えておいた方がいい。「触られたような感じがした」というだけで痴漢だと断定するのはやめていただきたい。実際に、男女が組んで無実の男性を陥れた事件があるだけに、疑われる可能性も男女平等でいこうではないか。

痴漢捜査に関しても、そういう事例があることを配慮してやっていただきたい。

まあ、一番悪いのは、痴漢をやる男なのだが。

とにもかくにも、痴漢を疑われただけで死んでしまうのは馬鹿らしい。線路に飛び降りたくなる気持ちは分からないでもないが、それだけは危険だからやめた方がいい。また、私のように相手を殺すというのも、ちょっと極端だからおすすめしない。

では、どうすればいいか?

まず、痴漢を疑われた瞬間に、自分の両手にビニール袋をかぶせ、手首を輪ゴムでとめる。「はい、これで指先のDNAを調べてもらいます。あなたの尻を触ったというのなら、その衣類の痕跡が指先にあるはずですから」

次に、即座にズボンとパンツを下ろし、チンコが勃起していないことを回りの皆さんに見てもらう。スマホで撮影してもらえば証拠にもなる。「ほらね。私は、全然欲情してないのであります。よーく見ていただきたい。ガマン汁も出てないのであります」

なに? 露出癖があって見られているうちに勃起したらどうする、だって?

そんなの知らん。