だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

伊右衛門茶の謎

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サントリーの「伊右衛門茶」は滅多に飲まない。

私にとってお茶と言えば、昔から「お~いお茶」と決まっている。正露丸ならラッパのマークしか認めないし、缶コーヒーはBOSSのレインボーマウンテン、さらに言うなら、三時のおやつはキャラメルコーンしか食べない。

極めて幼児性の強い性格である。

なぜ、伊右衛門茶を飲まないのか。そもそも「伊右衛門」と名乗りながら、読み方は「いえもん」である。「右」はどこにいったのだ。「いえもん」であれば、「伊衛門」と表記すればいいわけで、なぜ読みもしない「右」を入れるのか。

私は、そんな訳の分からないやつは嫌いだ。

もしかしてネトウヨなのか。どうしても右を入れたかったのか。そんなに右翼が好きなのなら、次の選挙では桜井誠に投票すればいいのだ。おわり

これで記事を終えるのはさすがに安易だと思えるので、ちょっと調べてみたのである。

問題は、「衛」である。「右」には罪はなかった。

実は、「衛」は「ゑ」が元々使われており、本来の読み方は「うぇ」だったのだ。となると伊右衛門は「いううぇもん」と発音するのが正しいのだが、古来、日本では母音が連続するのを避ける傾向があったのだという。そもそも「いううぇもん」ではしゃべりづらい。

おそらく舌が短い偉い人が、人前でうまく発音できなくて恥をかき、「もう、右は読まんでいい」と癇癪を起こしたのではないか。だったら表記も「右を入れるのは禁止な」と決めてくれれば後世の私たちが思い悩む必要もなかったのであるが、そこまで知恵が回らなかったのだろう。まあ、昔の人だから文句を言っても仕方がない。

ちなみに私が愛飲している「お~いお茶」は、1968年にテレビCMのフレーズとして生まれ、商品名として使われるようになったのは1989年だ。随分と長寿な商品である。

私が物心ついた頃には存在していたわけで、つい選んでしまうのも納得だ。ただ、心配なのが、長寿過ぎることだ。「お~いお茶」以外の緑茶がほとんど出ていないわけで、そろそろ新しい風を吹き入れる時ではないか。

とりあえず「わ~いお茶」と「へ~イお茶」を提案したいと思う。よければ使ってくれたまえ。