だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

図書館で15冊借りた男

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久しぶりに図書館に行った。

図書館には、たまに汚い本が置いてあったりして、運が悪いとそういう本を借りてしまうことになる。知らずに読み続け、面白くなってきたところで鼻くそがこびりついていたりすると、精神的ショックが大きいのである。DNA鑑定をして、その主を突き止め、慰謝料を請求したいくらいだ。

ただ、最近は図書館員がしっかりチェックしているらしく、表紙に「破損あり」とか「水濡れあり」とかの張り紙がしてある。さすがに「鼻くそあり」はないだろうが、とりあえず心の準備はできるわけで、これはありがたい。

帰りに気がついたのだが、ロビーの一角に「破損」やら「落書き」などの実例本が展示してあった。もう、本棚には戻せないので、注意喚起のために利用しているのだろう。汚したなら新しい本を買って返すくらいのことは、していただきたいものだ。

久しぶりに行って、ちょっと驚いたのは、借りられる冊数である。以前は、6冊だったと思うのだが、今は15冊だ。

借りられる日数は2週間で、これは前と同じ。一日に1冊読んでも1冊余るわけで、いくらなんでも15冊は多すぎである。冊数が変更になったということは、そういう要望があったのだろう。無茶なことを言う人もいたものだ。自分は、それほど速く本が読めるのだ、と自慢したいのだろうか?

そういえば、速読というのは、実はその実態は読めていないのだという記事を読んだことがある。速読をマスターした人たちに内容を確認したところ、ほとんど記憶していなかったのだ。読んだ気になっているだけだったのである。「ほら、ここにいますね」などと、霊が見えるとアピールする連中と同じである。

まあ、本は速く読むのはもったいない。じっくりと読むべきものである。

で、久しぶりの図書館は、宝の山だった。

買おうかどうか迷ったまま、何年も過ぎてしまった本が何冊も見つかり、「おっ、特捜部Qの新しいやつじゃないか」とか「リンカーン・ライムのスピンオフが置いてあるぞ」とか「うわ、航空宇宙軍史・完全版だ」などと心のなかで叫びながら見て回ると、いつの間にか両手に抱える本は15冊を超えていた。

舌打ちをしながら、保坂和志の本を書棚に戻す。なぜ15冊なのだ。キリの良いところで20冊にせんかいっ、と私は思った。

 

 

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