だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

なぜなんだ!? 香山リカさんの講演が中止に。

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むかし、「部落解放同盟」という組織が調子こいていた時期があって、実は私の知り合いにも何人かいるからあまり強くは言えないのだが、はっきり言って迷惑だった。

「自分たちは正しいことをやっているのだから、君の免許証を貸してくれ」というのは、あまりに異常である。しかも、ある事情で免許が取れない人のためだと聞いて、「わかりました」などと免許証を差し出す人間がどこにいる。

今思い出しても、いや~な記憶である。

確かに部落差別というものは実在し、彼らが言うことが正論であることは間違いない。単に生まれた場所や育ちで、就職やら結婚に影響が出るというのは理不尽な話である。

だが、一番困るのは、この正論という部分だ。部落解放同盟はその正論に乗って好き勝手をやり、回りの人間は正論に対して何も言えず、負い目もあって、彼らの暴力団的な行為に目をつぶっていたのである。

たとえ差別されていた人たちであっても、たとえこちらに負い目があっても、間違いは間違いと言わなければならなかった。

現在の左翼と言われる人たちの立ち位置も、これに近い。

人をレイシストと平気で呼べる無神経さ。レイシストと言いながら、自分たちも同様の言葉を吐き、他人を貶め、公的あるいは私的な活動の邪魔をする。かつての部落解放同盟の人たちと同様の、「自分たちは正しいことをやっている」というおごりが見える。

だが、そうした状況も、最近ちょっと変わってきたようだ。

香山リカさんという左翼系の人が、これまでさんざん右翼系を非難し、中指をおっ立て、その活動を邪魔をしてきたのだが、今度は、逆に非難され、邪魔をされた。

>香山リカ @rkayama 6時間前 
>みなさまにたいへん残念なお知らせです。 
>地域福祉セミナー 香山リカ講演会「なぜ今こども食堂が必要なのか」 開催中止のお知らせ  江東区社会福祉協議会

江東区社会福祉協議会に、右翼系の人から多くの意見が寄せられ、その結果「開催中止」と判断されたのだ。これは、当然である。開催することで何らかの問題が起こると予想される場合、「はい、どうぞ」と場所を貸すわけがない。

右翼系の人たちの言い分にも、一理はある。やられたから、やり返した。

だが私は、こうした状況に賛同しているわけではない。私は、朝日新聞嫌いのやや右翼系の爺さんではあるが、同時に若い頃テロリストを目指した人間でもある。国家転覆は、私の夢だった。

今の私は、こういう状況は無意味であると考えている。特に香山リカさん側に立って、江東区役所の電話番号やファクス番号をTwitterで晒し、「中止に追い込んだことに対しての意見はこちらに」とツイートした馬鹿者など、これは決して許されるものではない。

こういうお調子者が一番迷惑な存在だ。

かつてモロボシ・ダンは言った。

「それは、血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ」

やられたから、やり返す。それでは、キリがないのである。右翼も左翼も、日本も韓国も、血を吐きながらのマラソンはそろそろやめて、仲良く手を取り合い、未来に向けて足を踏み出すときなのではないか?

まあ、無理だろうけど。