だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

男である私でさえ政次ロスになりそうな「女城主直虎」

f:id:b9q:20170824085107j:plain

NHK大河ドラマ「女城主直虎」は、この間、クライマックスを迎えた。

まだ、先は長いのだが、とにかくクライマックスである。これがクライマックスでなくて、何なのだと言いたい。

高橋一生演じる小野政次が死んだのである。しかも、処刑場で磔になった。さらに、長槍でとどめを刺すのは、ほかならぬ井伊直虎(柴咲コウ)である。

「我が引導を渡してやらねばな」というセリフがあったものの、まさか、自分でとどめを刺すとは思わなかった。これは、驚いた。昨今、ドラマを見ていて驚かされることは稀である。

そして、二人が「裏切った家老」と「裏切られた城主」という役割を演じきるのも、また予想を超える展開だった。「日の本一の卑怯者と未来永劫語り継いでやる」「やれるものならやってみろ。地獄でそれを見届けてやる」

いやあ、びっくりした。

無理矢理な展開ではなく、この状況で井伊家を守るなら政次が死ぬしかなく、さらに死ぬ以上は「裏切った家老」という立場を貫くしかない。つまり理屈にあった展開だった。しかし、驚いたなあ。

高橋一生さんというと、「相棒」でシリアルキラー役をやっていたのが印象深かったんだが、あの頃よりもさらに魅力的になっている。知的で繊細、そして冷徹。「女城主直虎」では、一番見ていたい役者だったのだが、あとは回想シーンにしか現れないわけで、非常に残念である。

このドラマでは、ラストにいつも「つづく」という声が入る。中村梅雀さんが声の人なのだが、毎回、そのニュアンスが異なる。

軽かったり笑っていたり怒っていたり、どちらかと言うと「どうだった? 面白かったかな」というようなニュアンスが多いのだが、今回はつらく悲しく重~い「つづく」だった。さすがは、中村梅雀さんである。

これからどんな「つづく」があるのか、楽しみである。

そして、最終回は何と言うのだろう。やっぱり、「おしまい」だろうか?

視聴率は良くないようだが、見ていて色々よかったと思えるドラマである。

 

 

広告を非表示にする