だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

あるアフィリエイト初心者の驚き。未確定報酬額、2円だっちゃ。

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私は、自己中心派である。

私は、人のブログを読んで、そこに埋め込まれているアフィリエイトのバナーというんだろうか、例えば「助平書房刊『奥様は変態魔女』¥820」の広告が載っていたとする。

いくら関心があっても、私は、それをクリックすることはない。クリックした途端に、「へへへ、旦那はん、わて、知ってまっせぇ。真面目な顔して、『奥様は変態魔女』みたいな本、お好きなんやねぇ」と電話がかかってきそうな気がするのである。ある意味、情弱だ。

そして、自分がそうだから、他人もそうに違いないと考えるのが私の思考パターンである。

だから、アフィリエイトには興味がなかった。稼げるわけがない。そんなことに手間をかけるのは無駄なことだ。道に落ちている空き缶でも拾って売るほうがマシである。金の亡者が騙されよって、バカタレめ。

ただ、このブログをやるにあたって、アフィリエイトの登録はやっていた。今時アフィリエイトなどで稼げるわけはないと思うものの、そのへんは私も助平心のある人間である。もう一人の私が、ひょっとしたら稼げるのではないか、と思ったのだ。

しばらく放ったらかしにしていたのだが、ある日、試しに一つの記事に本のバナーを付けてみた。

そしたら、あなた。

次の日にチェックしてみたら、3回クリックされていた。そして、一冊売れていた。

え~っ!? 私のことを知りもしない人が、その記事を読んだだけで「へえ、面白そうな本だな。買ってみるか」とバナーをクリックし、購入にまで至ったのか!?

おいおいおい。あの本、文学であってエンタメ的なおもしろさはないぞ。話の流れで紹介はしたが、とびきり面白い本とは言えない。そんな本、買って大丈夫か? 責任取れと言われても取れないぞ。

本来気の小さな男だから、つい、そんな心配をしてしまうのである。

で、アフィリエイトのページを見ていると、未確定報酬額という欄があって、そこに「2円」と記されていた。2円である。百や千の文字は、どこにも隠れていなかった。

よく考えてみれば、私が貼ったのは安っい古本のバナーである。しかも、文庫本である。そんなに高い報酬が得られるわけがないのだ。

私は、幾分ホッとしながらも、「2円かよ」と呟いた。ちょっと寂しいようなわびしいような気がして、「2円だっちゃ」と言い直した。だが、寂しいようなわびしいような気分は変わらなかった。

アフィリエイト成功者への道は、遥かに遠い。