だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

なぜ、ネタバレを恐れるのか。ズバッと書いたらんかい!

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まず、言っておく。

例えば、本を買って、「あとがき」から読む人は馬鹿である。もちろん、どこから読もうが、それは本人の自由だ。だが、言うまでもなく「あとがき」には、本編の重要なポイントについて書かれている可能性が高い。

まっさらな状態から作品を楽しむのが正しい読み方であり、「あとがき」から読むのは邪道である。当たり前ではないか。

さて昨日、映画「恋愛寫眞」の感想を書いたのだが、他の人がどんなことを言っているのか気になって検索してみた。そうしたら、あなた。「ネタバレ注意」と書いている人がやたらと目についた。

いやいやいや。なぜ、そんなことを気にする。

映画を見る前に、どこの誰とも知らないような他人の意見を読むのは、これは、地雷原でワルツを踊るようなものだ。たいてい地雷を踏んでサヨウナラなのだ。血が吹き出す両足の残骸を見ながら、「もう、ワルツ踊られへん」と泣くしかないのである。

例えば、「超映画批評」のようなネタバレのない有名ブログなら、読んでもいいかもしれない。だが、世の中には、図書館の本に「犯人はこいつ」と落書きするような人間もいるのである。

また、悪意はなくても、「どうしても書きたいんじゃー」と書いてしまう人もいるだろう。当然ながら、見終わった時に一番書きたいのは「ネタバレ」の部分なのだ。「あれ、すごかったよねえ」と言いたくなるのは当然のことではないか。

ネタバレ上等。猿の惑星は実は地球だし、シックス・センスの主人公は幽霊であり、カイザー・ソゼの正体はケビン・スペイシーに決まってるし、少女エスターは33歳のオバハンなのである。当たり前ではないか。

はっきり言っておく。

誰とも知らない素人の映画感想を読んで、「ネタバレやんけ! これから見るつもりやったのにどうしてくれるんやっ。おれのワクワクを返せっ」などと怒るのは、馬鹿者である。いや、馬鹿者以下。トンチンカンと言っても過言ではない。

むかし、角川書店が盛んに映画を作り「本も映画も売ったるで~っ」と調子に乗っていた頃、こんなCMが流れていた。

「見てから読むか、読んでから見るか」

映画の情報がネットにあふれる今、その設問は「見てから読む」が正解だ。そして、「(ネタバレが)イヤなら読むな」が真実だ。どんなブロガーにも無理やり読ませるほどの力はない。

ヤバそう、と思ったら読むのをやめることだ。少なくともその選択の自由は、すべての人に認められているのだから。