だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

最高の会議映画。「シン・ゴジラ」を地上波初放送でまた見た。

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シン・ゴジラ」は映画館で観た。

「なかなか面白かったな」と満足し、鑑賞後に「パンフレットをくれ」と買いに行ったら売り切れだった。「パンフレットは観てから買うなどという美学にこだわるからだ」と非常に悔しかった。それ以来、パンフレットは「観る前に買う」派になった。

昨日、民放で「地上波初」などと「シン・ゴジラ」の放映を謳っているのを見て、「けっ、CMでぶつ切りの映画など、見る気はせんのだよ」と思っていたのだが、つい最初の場面だけでも見ておこうかと見はじめ、結局最後まで見入ってしまった。

「会議シーンが多くてつまらない」という人もいるようだが、私などは「もっと会議を増やせ」派である。会議シーンが一番面白かった。非常にリアルである。コピー機がバシッバシッとセッティングされていくのを見て、「おー」などと興奮したのである。

もちろん私のリアルなどは勝手な想像であり、実際の災害対策会議など見たことも参加したこともないのだが、いかにもリアルと思わせることには成功している。これがなかなかできないのだ。

さらに若手の登場人物がみんな早口なのがいい。いかにも頭が良さげで、「こういう人たちと仕事をしたら効率的で気持ちいいだろうな」と思うのである。ちなみに私は、喋りが遅くて滑舌も悪く、「え?」「え?」と何度も聞き返されるタイプである。非常に残念だ。

皆さん、ご存知か?

かつて「早口=頭がいい」だった時代があるのだ。私のいた業界でも、みんな早口だった。で、発言の最後に「わかります?」と確認する人間が多かった。「私はわかっているが、君はわかるかね?」という意味であり、非常に失礼な言葉なのだが、当時は平気で使う人がいた。

一度だけアホなくせに「わかります?」と言ってきたやつがいて、ムカッときて、「あなたの分かることなら、すべてわかりますよ、100%」と言ったことがある。鈍感な人でピンとこなかったようだが、彼の隣りにいた人はニタッと笑った。

私が「何じゃ、これ」と思ったのは、第二形態のゴジラだ。

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これは、何かの冗談かと思った。

ブッサイクすぎるのである。と言うか、目がキョロっとして可愛らしくも見えるのである。怪獣がこんな顔していてはいかんでしょう。もうちょっとヌメ~ッと言うかグニョ~ッと言うか、「クローバーフィールド」に出てくる怪物のような造形が私の好みである。

まあ、日本の怪獣につきもののヌイグルミ的な雰囲気があって、それはそれで面白いのだが。

いや、待てよ。

主役は第三形態だし、そう考えるとギャップがあったほうが効果的なのかもしれない。「なんだ、こいつ。大したことないな」と思わせておいて、「実は」というの方が確かにショックは大きいだろう。第二形態でおどろおどろしい姿を見せてしまうと、第三形態のゴジラが「なに、見せ場持っていっとんねん」と怒り出すのだ。

前言を撤回する。第二形態は、あれでいい。

石原さとみが演じたアメリカのエリートにツッコミが多いようだが、若くて美人すぎたのがイマイチの原因である。日本のエリートの「早口&イケメン」と被ってしまっているのである。

彼女の配役は、「え、こんな冴えないやつがアメリカのエリート!?」と思わせるような人物のほうが良かったのではないか。で、舐めていたら、したたかに日本政府に対して自説を押し付けてくる。

樹木希林とか。ちょっと歳を食い過ぎか。山田花子とか。いや、ないな。ないない。絶対にない。

最近、地上波初放送などという謳い文句にはワクワクしなくなったのだが、「シン・ゴジラ」に関してはいい放送だった。民放の映画劇場も、こういう調子でやってくれると、まだまだ行けると思うのだが。他の番組も見習ってもらいたい。

ちなみにYouTubeでNG Take集があったので載せておこう。早口で専門用語も多く真面目なシーンばかりのため、苦労も多かったようである。私は、「NG集は見ない」派なのだが、なかなか面白かった。


Shin Godzilla : Bloopers & Outtakes