だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

【朝日新聞の脳内取材シリーズ】「ザ・コラム」で美少女ポエマーが、いまだに安倍首相の「こんな人たち」を持ち出していた。

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いやあ、今朝の朝日新聞を読んでびっくりした。

【ザ・コラム】という連載があるのだが、秋山訓子いう記者がこんなことを書いていたのだ。「闇夜をくぐって どちらが本当?安倍首相」という、ちょっと凝りすぎて滑ってしまったタイトルである。

 

▼彼(安倍首相)の再出発を支えた人たちに尋ねた。何で彼はもう一度首相をめざしたんでしょうね?

「どうしてもやりたかったこと、やり残したことがあったからじゃないですか」

挫折を経て彼は変わりましたか? そう聞くと、みんなうなずく。どんなふうに?

「最高権力者がどう振る舞うべきかを常に考えている。周りもそれを言うしね」

でも、「こんな人たち」とか言ったじゃないですか、と私が言うと、「いや、あの発言にはすごく驚きました。あんなことを言うなんて、と」。

聞いたこちらも驚いた。私にはあのセリフは、安倍さんがいかにも言いそう、と思えたからだ。しかし近い人には全く違った。

私は共産党議員のもとへと向かった。歴代の首相と一貫して対決し続けているからだ(「こんな人たち」の代表格かもしれない)。

 

いったいいつの記事なんだ? バックナンバーを引き出してきたのだろうかと私は記事を再確認したほどだ。言うまでもないが、安倍首相が言った「こんな人たち」は、共産党議員のことではない。選挙演説を組織的に妨害していたサヨク系の人たちのことである。それは、すでに周知の事実だ。なぜ、こんなトンチンカンなことを書くのだろう。

まあ、秋山記者の「歴代の首相と一貫して対決し続けているからだ」という言葉の頭に、「サヨクを動員して」と付ければ正しい言葉になるのだが。

そもそも安倍首相を支えた人たちなら、「いや、あの発言にはすごく驚きました」などと言うわけがない。選挙演説を妨害する人への「こんな人たち」であることは、直後にネットで拡散されたのである。一部のテレビでも放映されたし、選挙妨害を非難するコメンテーターもいた。知らないわけがないのだ。

おそらく捏造偏向を是とする朝日新聞記者特有のスキル「脳内取材」による記事なのだろう。本当に懲りない人たちだ。

実は、この記事には、前段がある。それは、野田佳彦元首相の挫折を語る内容で、もう、読んでいて恥ずかしくなるほど自己陶酔した文章になっている。ちょっと引用してみよう。

 

朝顔が美しく咲くには、夜の闇と冷たさが必要なのだ。

「自分の人生にぴったりはまりましてね。順調に歩んできたけど、自分は闇夜を知らなかった。闇の深さを知らないと、本当の光やぬくもりがわからないとね」

これで心の整理がつき、前向きになれて活動に勢いが出たのだという。

「以来自分は変わったと思いますよ」

 

「美少女ポエマーかよ!?」と思わず突っ込んでしまうような文章である。まるで特定の人や企業をヨイショするペイドパブリシティのライターである。まあ、これはシリーズタイトルの通り「コラム」という位置づけのようだし、主観があってもかまわないのだが、それにしても視点が甘すぎる。文章も俗過ぎる。もっと修行しろと言いたい。

どうしても安倍首相を貶めたいのだろう。彼女は、こんな文章でコラムを締めくくっている。

 

宮本岳志衆院議員に聞いてみた。今春の予算委員会で安倍首相と対峙している。

「質疑が終わった後に、国会のエレベーターでたまたま一緒になって、話しかけられましたよ、『手厳しいご指摘を』って」

なるほど、首相は深く長い闇夜を経て、首相たる者は狭量ではいけない、意見の違う人にも寛容に、ということを身につけたのだろうか。でもね、と宮本氏は続けた。

「僕はほかの歴代首相の方々とも付き合いがありますけど、安倍首相は声はかけてきても、それ以上距離が縮まらないんだな。儀礼的というか、表面的というか」

国会論戦が行われている。変わっていない安倍首相、それとも側近から見える安倍首相。どちらが本当の安倍首相なんだろう。

 

いやあ、これはひどい。ひどすぎる。

エレベーターでたまたま一緒になった時に交わした会話で、「安倍首相は距離が縮まらない人。儀礼的で表面的な付き合いしかできない人」と決めつけているのだ。そう読み取れる部分を抜き出しているのだ。

宮本岳志という人がどんな人か知らないのだが、もしかすると「儀礼的な付き合いで十分」な人なのかもしれない。「僕はほかの歴代首相の方々とも付き合いがありますけど」という発言からも、自己顕示欲がつい表に出てしまう器の小さな男であることは確かだ。この一例だけで、安倍首相の付き合い方を論じるのは危険である。

記者として考えるべきは、なぜ、宮本議員がそう言ったかである。記者に話せば、当然記事になる可能性がある。それがわかっていて言ったのなら、目的があるはずだ。

まあ、宮本議員にとっても朝日新聞の秋山記者にとっても、「これで安倍首相を貶めることができたぞ」とニンマリなのだろう。それが二人の目的であり、Win-Winの関係なのだ。

秋山記者は、「どちらが本当の安倍首相なんだろう」とドヤ顔で締めているが、どちらもあなたの頭の中の安倍首相であり、実像ではないと言っておく。どちらの安倍首相も虚像なのだ。

早く現実を見ることのできる記者になっていただきたい。それこそが記者に必要な視点なのだから。