だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

水道橋博士の静かなる罵倒。彼は、なぜ「パヨク」という言葉を使う人に「しみじみ哀しく」なったのか?

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よくドラマなんかで「あなたは悲しい人だ」というセリフを聞く。

もちろん、これは言葉通りの意味ではなく、相手を貶めたり傷つけようとする言葉である。本当は罵倒したいのだが、それをやるとキャラクターの設定に無理が出たり、「この守銭奴が!」や「卑怯者が!」という過激なセリフよりも効果的に相手を貶めることができるので使用するのだ。

他に「あなたは気の毒な人だ」や「あなたを哀れだと思う」などのバリエーションがある。

私は、あまり好きじゃない。抽象的な言葉で相手を貶めるよりも、ストレートに「仕事できへんくせに偉そうにすんなや、こら! ドタマかち割ったろか、おんどりゃー!」と言う方が好みである。

さて、水道橋博士という芸人さんがいる。たぶん、芸人さんだと思う。コメンテーターかもしれない。本も結構出しているから、作家なのか。博士と名前についているが、たぶん大学教授ではないはずだ。

そんな水道橋博士は、「あなたは悲しい人だ」的な、ちょっと捻くれた言い回しが好きなようで、こんなツイートを発信した。

 

▼「ネトウヨ」という言葉を使わないようにしているが、それ以上に「パヨク」って言葉を侮蔑的に使う人にシミジミ哀しくなる。

 

よほど、パヨクという言葉が気に入らないんだろう。「悲しく」ではなく「哀しく」を使い、さらに「シミジミ」という言葉を入れるなど、相手を軽蔑していることを徹底的に伝えたいという心境が透けて見える。

事情は知らないが、もしかすると、彼自身が「パヨク」と呼ばれているのかもしれない。まあ、功成り名遂げた文化人が、政治に絡んで理想を語りだすのはよくあることである。本当は、理想を語るのではなく、そのための行動を起こしていただきたいのだが、それでは金は稼げないのだ。仕方がないね。

私からすると、「パヨク」も「ネトウヨ」も侮蔑的な言葉であり、それを使う人のレベルも似たり寄ったりだと思う。左翼、右翼、どちらの側にも、残念ながらそういうタイプの人はいるのだ。

水道橋博士のツイートからすると、「それ以上に」という言葉がある以上、私のように同等には見ていないのだろう。パヨク寄りのツイートであり、そう思われても仕方がない。

私ならば、こうツイートする。

ネトウヨやパヨクという言葉を侮蔑的に使う人には、シミジミ哀しくなる」

これなら「パヨク」や「ネトウヨ」と言った言葉に対する批判として成立するのだ。今のツイートだと、単なるパヨクの恨み節になってしまっている。まあ、それが水道橋博士の実態なのかもしれないが。

どうも、この「水道橋博士」という芸名がいけないのではないか?

水道橋博士という芸名で馬鹿なことをやるなら、この名前は成立する。「わははは、どこが博士なんだよ!?」というギャップにつながるのだ。だが、普通のコメントを発信しているだけでは、そこには面白さも意外性もないのである。

本当の博士なら、それもいい。だが、彼は芸人でありコメンテーターであり作家だ。今回のツイートも、「哀しみ」や「シミジミ」など、ちょっと嫌らしい言葉を選択しており、もしかすると「博士」という芸名がそうさせているのではないか。博士に引きずられているのである。

きっと、「賢そうなことを言わねばならない」という強迫観念に捕らわれているのだ。それが識者気取りの嫌味につながっているように思える。

細木数子さんではないが、改名したらどうか?

手っ取り早く「水道橋ヒロシ」でいいと思う。そして、思う存分、自分らしいツイートをすればいいのだ。「ネトウヨのくせに偉そうにすんなや、こら! おれのことをパヨクって呼んだら、ドタマかち割ったるぞ、おんどりゃー!」

スッキリしてストレスも解消だ。まあ、ファンは減るかもしれないが。