だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

「世界樹の迷宮」成長しない戦士との付き合い方

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世界樹の迷宮」で驚いたことがある。

レベルが70以上に上がらないことだ。レベルを上げすぎて、ゲームとしての緊迫感がなくなることを防いでいるのだろうが、敵を倒しても倒しても経験値のゲージに変化がないのは脱力する。

例えば、教えても教えても成長しない部下がいたらどうするか?

「あのな、君。ホッチキスは、きちんと止めようよ。失敗してグチャッとなった針をそのままにしてると不細工でしょ」と教えても、何度も何度もグチャッとなった針をそのままにしていると、いくら優しい私でもキレるのである。

ボスキャラを倒してたくさんの経験値を稼いだのにゲージがピクリとも動かないと、さすがの私もキレる。いや、キレはしないが、快感も感動も達成感もないと、つまりは飽きてしまうのだ。

世界樹の迷宮」には、「休職」と「引退」という機能があって、休職はレベルが下がってスキルの振り直しができる。「しまった。こっちのスキルの方が重要だったんだ」と言う場合に助かる機能である。

「引退」は、自分の基本的な能力を弟子に受け継がせるという機能らしいが、私は使ったことがない。レベルは1からやり直しだし、スキルもゼロからだ。これまで費やした時間が無駄になるような気がして、「引退してもよろしいですか」と訊かれるたびに、いやいややめときます、と「NO」を選ぶのである。

おそらくレベルアップの設定が安易すぎるのだ。

思えば「ウィザードリィ」のレベルアップは過酷だった。レベル13がゲームを楽しむためのベストな状態だったのだが、そこに至るまでに何度もキャラクターをロストした。

石の中にテレポートした時は、思わずパソコンのモニターをつかんでウガーとうなり声をあげたものである。レベルアップに費やした時間も、貴重な武器や防具も一瞬にしてパーである。

ちなみにウィザードリィには、レベルアップの限界はない(たぶん)。

では、「世界樹の迷宮」などやらずに、「初代ウィザードリィ」をやり続ければいいではないか、と自分でも思うのだが、それは無理だ。

今さら、ちまちまマップを手書きすることはできない。「世界樹の迷宮」のように画面の中で手軽にマップを完成させる楽しさと便利さを知った以上、元には戻れないのである。

ウォシュレットをやめて、いまさら紙で尻は拭けないのと同じだ。 紙で拭いてもウンコは取りきれない。薄まり、広がるだけだ。お尻だって洗ってほしいのである。

ちょっと例えを間違えたような気がするが、まあ、そんな感じだ。