だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

見下す人

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昔は、結構上から目線の人が多かった。

警官は「おいこら」だったし、政治家や弁護士や医者はみんな偉い先生だっ
た。今は、そんな意識をモロ出しにする正直な先生方は、私たち下々の者にす
ぐに気付かれて、「偉そうだ」「何様だ」と叩かれるようになった。

私がいた広告業界にも、そういう人は多かった。

コピーライターにしてもデザイナーにしても職人的な仕事で、自分が作ったも
のが、そのまま評価される。作品だけではなく、打ち合わせの発言でも、自分
のレベルの高さを知らしめなければならない。「できる人」と思われないと競
争から脱落すると思い込んでいたのだ。

そんな若い人の中には、打ち合わせになると、「おれはお前より頭がキレるん
だよ」というアピールを盛んにする人もいた。

顎を突き出して相手を見下したように見て、口癖は「わかります?」である。
自分には自明の理であるが、君に理解できるのかね、と言っているのだ。

あれは、不快だったなあ。

今は、そんな人は滅多に見かけなくなった。「わかります?」というセリフも
まったく聞かない。少し前に「空気を読めない」という悪口が流行ったのだ
が、自分をアピールすることが批判につながる一面があったのだろう。

私のような控え目な人間にとって、少しは生きやすい世界になってきたようで
ある。

さて、そんな時代にあって、久々に上から目線の人を見た。

いやもう、徹底的に上から目線。「さあ、お前を存分に見下してやろうか」と
全身で語っている人なのだ。そう、あの人である。北朝鮮のナンバー2と言わ
れている金正恩の妹、金与正さんである。

いや、この人はすごい。

これほど「人を見下してますよ」という表情を見るのは久しぶりだ。いや、前
に見たのは映画だったか。リアルな人物が、これほどの見下し方をするのは初
めて見たような気がする。さすがにここまで来ると、高慢を通り越して滑稽に
さえ見える。

自分の兄が北朝鮮の独裁者であるという極めて特殊な立場だから、これはも
う、想像するのもむずかしい。普通なら「ああ、人よりも頭がいいと思われた
いんやね」とか「コンプレックスが強いんやろなあ」と推察するのだが、彼女
の場合は無理である。まだ、「おれのオヤジが天皇陛下やったらなあ」などと
いう不敬な設定の方が想像しやすい。

ちなみに上の写真は、韓国のムン大統領との会談に臨む際の表情なのだが、ム
ン大統領の「人はいいんだけど、頭の出来がパープーで、失敗しやしないかと
いつもオドオドしているコミュ障顔」と比べると実に対比的で印象深い。これ
はもう、韓国はとうてい太刀打ちできないね。兄が出てくるまでもなく、妹に
さえ完全撃破されるに違いない。

韓国という国は民主国家ではなく、愚民による独裁国家だと思えるのだが、そ
れならいっそうのこと北朝鮮に統治してもらった方がいいのではないか。無理
に民主制を導入しているせいで、あちらこちらで破綻しつつある。

スムーズに南北併合を果たすために、北朝鮮は兄が、南朝鮮は妹が統治すると
いうのも、なかなか面白いように思える。いや、冗談抜きに、親北のムン大統
領ならあり得るのではないか。

今回の北朝鮮の平昌五輪への参加は、きっとその第一歩なのだ。いやあ、金正
恩さん、なかなかやるものだ。実に面白い。