だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

Scrivener(Windows版)の新しいバージョン、いよいよ日本語表記となる。

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私の弱点は、頭が悪いことである。

このブログでは、偉そうに「である」とか「なのだ」とか「だっちゃ」とか書いているから、まさか頭が悪いとは思わないかもしれないが、実は悪い。子供の頃から本を読み続けたから何とか文章が書けるようになっただけである。

私が今、ちんたら生きているのも頭が悪いからである。

頭が良ければさっさとベストセラー作家になって、今日は六本木でサイン会、明日は帝国ホテルでパーティーに出席するなど忙しい毎日を送っているはずだ。だが、私には一定の長さ以上の文章を書いていると、その途中で何を書いているか忘れてしまうという致命的な欠陥がある。原稿用紙10枚がギリギリの線なのだ。

ウルトラマンが3分しか闘えないのに似ている。

そんな訳で、長い文章を書いていると、武蔵小杉に行くために電車に乗ったはずが、いつの間にかパプアニューギニアに着いてしまったというような情けない文章ができ上がるのだ。 残念な話である。

だが、あなた。

パソコンの進化とはたいしたもので、「これを使ったら、少しは賢い文章が書けるんやで」という文書作成をサポートするアプリがあるのだ。それがアイデアプロセッサーである。アウトラインプロセッサーとも言う。随分前からあるのだが、見た目がイマイチで、美意識を最優先する私などは正直見向きもしなかったのである。

その中で結構許せる見た目だったのが、Scrivener(スクリブナー)というソフトだ。

確か5,000円くらいしたと思う。Amazonで買うのと違って、「なんじゃい、英語ばっかりでわからへんやんか。詐欺サイトとちがうやろな」などとブツブツ言いながら送金したのだが、無事に使えるようになった。その後、変な金銭の引き出しもないようでヤレヤレである。

使ってみると、意外といい。それ以降、常駐のアプリとなった。

そのScrivenerが久しぶりにバージョンアップしたというので、早速、導入してみた。まだβバージョンで、使用期限付きである。前のβバージョンは日本語化ができていなかったのだが、今回は、最初からきちんと日本語表記である。

上の写真がその新しいバージョンなのだが、前のものに比べると、ややモダンな雰囲気になっている。左側にアウトライン項目があり、私の場合は「3行で書くとどんな物語か」とか「主人公のプロフィール」とか「第一章」とかのフォルダーが並ぶ。右の概要では、そのフォルダーで書くべき内容の説明がある。

この辺のテンプレートの各要素は、シナリオやら小説創作のガイドブックから借用したりオリジナルで作ったものである。例えば、プロフィールの概要には、「心理的にどう成長するのか?」とか「どんな問題を解決するのか?」などと書かれている。それを参考にしながら、「うーん」と考えを絞り出すわけだ。

また、ネットの情報やPDFの資料を放り込むフォルダを作ることで、適宜閲覧しながら文章が書ける。他のアプリを立ち上げる必要もなく、一つの画面でそうした作業ができるので効率的なのだ。

機能過多のような気がするし、また価格的にも高いと思うのだが、なかなかよくできたアプリである。私のように頭が悪くて長文が書けないとお嘆きの方は、一度使ってみてはいかがか。

ちなみに、この間導入したばかりの一太郎2018にもアウトラインモードがあるのだが、見た目が不細工で使い勝手も悪い。Scrivenerのいいところを丸パクリしてくれれば、一太郎の評価は格段に上がるのだがなあなどと考えている。

一太郎2019がどうなるのか知らないが、期待している。