だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

パロディ映画でおすすめの「ギャラクシー・クエスト」と「スパイ/SPY」。そして、私が激怒した映画。

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パロディ映画というのはガックリする作品が多いのだが、中には出来のいいものもある。例えば、スタートレックのパロディで「ギャラクシー・クエスト」という作品があって、これなどは映画としては本編よりも出来がいいくらいだ。

過去にSFドラマで人気を博した俳優たちが、それを真実と勘違いした異星人に協力を求められるというストーリーである。かつての人気にすがりつき、サイン会で糊口をしのぐ日々。そのドラマを、嘘を理解できない異星人たちが受信して、「この人らに、わしらの危機を救ってもらうんや-」とドラマで出てきた宇宙船をそっくりに作って彼らを乗り込ませる。もう、面白くなるに決まっているアイデアなのだ。

おまけにシガニー・ウィーバーが巨乳で登場する。

パロディである以上は笑わせるのが主眼なのだが、しっかりと泣かせる要素も入っていて、熱狂的なファンも交えた結末の付け方も実に見事。私の好きな映画の一本である。

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で、この間見た「スパイ/SPY」という映画も、「ギャラクシー・クエスト」には劣るが、そこそこ出来のいいパロディだった。こちらは、007のパロディである。太ったおばさんがスパイとして活躍するお話なのだが、ジュード・ロウジェイソン・ステイサムが脇を固める。なかなか本気のパロディなのだ。

特にジェイソン・ステイサムのセリフが素っ頓狂で、一年に一度しか笑わない私が、なんと二度もフフッと笑った。結構小ネタも入っているようなのだが、私は英語も英語圏の文化も知らず理解できない部分があったのが残念だ。あとでネットで調べて、「あっ、そうだったのか」と理解してからフッと一度笑った。

ジェイソン・ステイサムの出てくるスパイ映画という点にだけ気をとられ、Amazonで「がっかり」とか「すべりまくり」とかブツブツ言いながら一つ星にしている人がいることも、また笑える。007的なかっこいいスパイ映画を期待しているのだ。

そんなもん、ジャケットの小太りのおばさんを見れば気づくだろうがと思うのだが、気づかない人がいるんですなあ。

まあ、気づかなくても笑いのセンスが合っている人ならば楽しめるはずで、要は合っていない人が腹立ちまぎれに★ひとつにしているのだろう。人のTwitterを炎上させる人と同じ波長を感じる。いやだねえ。

淀川長治さんは、「私は嫌いな映画にあったことがない」と言ったらしいが、私もそんな姿勢を見習いたいと思う。「エイリアンネーター」も「死霊の盆踊り」も探せばいい点は見つかるのだ。

まあ、レンタルで借りた「スピード2」は、激怒して見るのを途中でやめたのだが。あの時は、DVDをバリバリと噛みちぎってやろうかと思うほど激高した。

なぜ、あんなに腹が立ったのか、今も理由はわからない。