だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

頭が金メダルの「日本レスリング協会栄和人さん」、パワハラ疑惑にその輝きがくすむ。

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磯野波平さんが54歳の設定だと知った時も衝撃だったが、日本レスリング協会栄和人さんが57歳だと知った時も衝撃だった。

な、なんと、年下だったのか!?

女子の選手に肩車される様子をテレビで見るたびに、「ハゲのお手本である」「中途半端は最悪の道。私も早く先輩のような完璧なハゲになりたいものだ」などと感心していたのだが、なーんだ年下だったのか。感心して損した。

いや、ここは「損こいた」というのが正しい表現だな。年上だと思い込み、やはり歳をとればああやって後継を育てなきゃならんのだよなあ、などと感じ入り、誰も育てていない私と比較して、「あなたは、えらいっ」と感心していたのだ。

もう一度言う。ああ、感心して損こいた。

さて、栄さんが伊調馨選手に対してパワハラしていたというニュースが流れていて、ちょっと驚いた。ちょっとだけである。

スポーツ関連の協会だからスポーツマンシップに則った正々堂々の組織だと考えるのは大きな間違いで、人が集まる以上、そこには力も集まる。時には力が偏って醜い闘争がはじまるのは必然である。むしろ、他の世界を知らない人が多い分だけ、醜さも多発するのではないか。

片や6人の金メダリストを育てた名指導者。片や4連覇を果たし国民栄誉賞を受賞した名選手。パワハラがあったにしろなかったにしろ、栄さんからすれば、せっかくの経歴に傷が付くのは確実である。また、現役の伊調選手からすると、雑音が増える分だけ迷惑な話なのではないか。

もちろんパワハラはあってはならないことで、もし告発状の内容が事実なら、栄さんは「最低のハゲ」と罵られるべきである。「最低のパーフェクトハゲ」と言われても文句は言えない。まあ、中途半端なハゲの私よりはマシであるが。

やはり、男と企業というのは調子に乗った時が一番危ないというのは事実であり、もし栄さんが「いや、金メダルを取ったのは、あくまで彼女たちの才能と努力の成果です。私は、ただ、その手伝いをしただけに過ぎません」などと日頃から言っていれば、こんなことにはならなかっただろう。

ついでに「ちなみに私は、頭が金メダルです」と言っておけば今以上の人気者になれたはずなのだ。

告発状が出た以上、どこかで恨みを買っていたのは事実である。また、週刊誌などの記事を見て「なにをいまさら。伊調選手が冷遇されていたのは周知の事実なのに」と、逆に不思議に思った関係者も多いのだそうだ。

週刊誌の記事などあてにはならないが、うーん、ちょっと栄さん、不利だなあ。あの特徴的な頭では、外出するたびに「あ、パワハラ栄だ。そんなことするからハゲるんだ」などと後ろ指をさされるのではないか。

同じハゲとして、それはそれで気の毒な気がする。できれば彼のそばに飛んでいって、「中途半端なハゲの私よりもマシですよ」とはげましてあげたいものだが。