だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

キャバクラ90分68万円のシュールな光景

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キャバクラには、何度か行ったことがある。

仕事の打ち上げの後、無理矢理連れて行かれたのだ。もちろん私はそんな場所は嫌いである。キャバクラ嬢は接待が下手な人が多く、こちらが会話の主導権を取らなければならない。なぜ、金を払って、私のたぐいまれなる取材能力を発揮しなければならないのか。むしろ金を払っていただきたいほどだ。

一度だけ「愛おしい」などと言いながら体を擦り寄せてきたキャバ嬢がいて、オネダリされるままに高価なボトルを入れてしまったことがある。

支払いを済ませた代理店の人が「この店、やけに高かったな」と首を傾げていたのだが、いやあ、申し訳ない。言っておくが私が悪いのではなく、私の助平心が悪いのだ。文句を言うのなら、私にではなく助平心に言っていただきたい。

で、あなた。

さいたま市のキャバクラに、大学時代の友人たちと5人で入店し、90分滞在で68万円請求されたという話がネットにあげられていた。朝日新聞デジタルなら「また、捏造か」と眉にツバを付けるのだが、読売オンラインである。一概に作り話とは限らない。

ただ、ちょっと首をかしげたのは、次の部分だ。

>>5人は客引きに「90分飲み放題で7000円」と言われ、入店。飲み放題の焼酎以外にシャンパンを頼み、店の女性5人も酒を数杯ずつ飲んだため、十数万円の請求を想定していた。

いやいやいや、十数万でも高すぎるでしょうが。どんなけ金持ちなのか。十数万でもぼったくりである。26歳の会社員がなぜ十数万を想定してキャバクラに入るのだ? そもそも飲み放題7000円と言われたのだから、正しい値段は35000円+シャンパン代でしょうが。

しかも、請求書の明細では、5人のキャバクラ嬢が90分で300杯飲んだと書いてあった。いやいやいや、それはない。あるわけがない。一人当たりに換算すると90分で60杯である。1分30秒で1枚飲み干し、それを90分続けたというのだ。5人のキャバクラ嬢が、90分間、ただ、酒を飲み続けているシーンを想像すると、非常にシュールである。

で、さすがに高すぎると、彼らは文句を言った。店側は「払え」とすごんでくる。結局、5人の客は店員と近くの交番に行き、片っ端に電話をかけて一人の弁護士に駆けつけてもらい、その結果料金が18万円になったという。

いやいやいや、おかしいでしょうが。

そもそも交番の警察官がおかしい。民事不介入か何か知らないが、こんな暴利を取り締まれないのなら、警察などいらないのだ。罰することができないのなら、刑法など意味がないのだ。

店の人間が交番に行くということは、最初から「へっ、警察なんぞなんもできへんわい」となめてかかっているのである。「ビビッて払いよったら丸儲け。弁護士が入っても18万円、ええ儲けや」

完全に警察はなめられているのである。この店は、今後もこうした行為をやめないだろう。

弁護士だっておかしい。いくらなんでも、18万円は高すぎる。客引きが7000円と勧誘した以上、35000円。シャンパンの分を加算したとして、8万円くらいが妥当ではないか。請求書が穴だらけなんだから、そこの不備を突いてもっとうまく交渉してやれよ、と思うのである。

客の男性は「二度とこのような店には行かない」と語ったそうだが、客引きに誘われてこういう店にノコノコついていくような男は、必ずまた行く。またボッタクリにあって、「今度は大丈夫やと思ったのに」とグジグジ言うのである。愚か者め。

ちなみに私は、キャバ嬢に「愛おしい」と言われて高価なボトルを入れてしまった男であるが、その後、ある女性から同じように「愛おしい」と言われたことがある。その時は、さらなる大きな失敗を呼び込んだのだが、それはまた別の話だ。まあ、私も愚か者である。