だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

韓国映画ではあるが、このLGBTの描き方は認めよう。「ハイヒールの男」

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正直、韓国は面倒くさい国だなあと思う。慰安婦旭日旗も、自分たちがついた嘘を、いつの間にか事実だと思い込むようになった。まともに議論ができないわけで、これは、狂信者と同じだ。説得も相互理解も不可能なのだ。

ただ、だからと言って、私は韓国を全否定するものではない。私は、そんな偏狭な人間ではない。台風一過の空のごとく、心の広い人間だ。私は、韓国のことを0.03%くらいは認めている。

まあ、K-POPはまったく受け付けないが。あのこころざしの低いメロディーと耳障りな歌を耳にすると、約7分間逆上する。私の前では、K-POPなど流さないことだ。

だが、たま~に韓国映画は好きになることがある。

言っておくが韓国人がよく言う、「今の日本映画はダメだ。韓国映画の方が優れている」などの意見は認めない。これはアニメが原作の話題性だけのくだらない映画に対する意見であり、真面目に作っている邦画には当てはまらない。

例えば、最近亡くなった樹木希林さんの「あん」を見てみろと言いたい。このレベルの作品が、邦画にはゴロゴロ存在している。昔の邦画(の評価)が偉大すぎて、少々見劣りするだけだ。

さて、韓国映画で好きな作品は、これまでに2作あった。「殺人の追憶」と「私の頭の中の消しゴム」である。これは、どちらもいい出来だった。

で、三作目とまではいかないが、昨日GyaO!の無料配信で見た「ハイヒールの男」という映画は、今時のLGBTをテーマとしたなかなか面白い映画だった。

主人公は、目鼻立ちのはっきりとした長身イケメン刑事である。そして、やたらと強い。やけくそ的に強いと言っても過言ではない。

実は彼は、ゲイ(トランスジェンダー)で、少年期に同級生を愛した経験がある。その時に経験した悲劇によって、彼は、同性愛者である自分を殺し、男らしい男としての自分に突き進むことになる。

凄惨なアクション場面も面白いが、女装に目覚めるあたりから、ますます面白くなる。

素手だけで何人もの相手を半殺しにして行くこわもて刑事が、実は、性転換手術を夢見ているというストーリーは、その設定だけで傑作決定である。

この映画の中では、LGBTが「気持ち悪い」「普通ではない」存在として描かれている。いやあ、ホッとする。アメリカのドラマの「私たちは差別しませんよ~」という、これ見よがしなLGBTの扱いからすると、極めて自然だ。

そうした中で、主人公を「アニキ」と慕う部下の刑事の言葉を借りて、我々を差別的な意識から解き放すのだ。

「うらやましい。アニキは生きたまま生まれ変われるんだ」

まあ、それでLGBTへの差別意識がなくなるというわけではないのだが、そうしたこころざしが存在する映画だと思う。

ちなみに、部下の刑事や「男の中の男」として主人公に惚れる敵役もよかったが、一番好きなのは、元相撲取りの不細工なゲイである。

「見て、ひどいでしょ」とゲイの指南役が、彼女の経歴を紹介する。「頭の悪い子なのよ。優勝経験もある元力士よ。(顔から整形すればいいのに)下から手を加えていって、腰で中断している。ぞっとする」

顔が不細工だからゲイとして稼げない。稼げないから整形できない。負のスパイラルである。

「さわってよ。本当に女なのよ」と主人公の手を股間に誘導するシーンは、コミカルであるとともに悲しいシーンだった。

主人公とヒロインは、まあまあのハッピーエンドなのだが、私は、あの元力士の行く末が心配だ。非常に心配だ。