だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

岡村隆史さん、「嫌なら見るな」に続く第二弾! イッテQのヤラセ疑惑に「ほじくらん方が」と煽ってほくそ笑む。

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いや、実は、「イッテQ」のヤラセ問題には全然興味がない。

そもそもあの番組は見たことがない。

眉毛を太く描いた女性がよく出ているようだが、私は、顔に細工をした芸人は苦手である。タケちゃんマンも見なかったし、バカ殿も苦手だった。そもそもチャップリンも認めないのである。私がチャップリンと会うことがあったなら、「そのメーキャップとちょび髭はやめたまえ」と意見していたことだろう。

イッテQ」は芸人が出てくるバラエティ番組だし、当然、ヤラセがあるに決まっている。ヤラセがあるから面白くなるわけで、バラエティからヤラセを取ったら何が残るのか。何も残らないのである。リアルな反応ばかりでは、テレビなんて成立しないのだ。

まあ、今回はヤラセと言うよりも完全な捏造であり、しかも外国が舞台ということで、日本の恥を海外に発信してしまった。その点では、テレビ局は非難されても仕方がない。さらに、一部現地の人々をバカにするような発言もあったようだし、これは断罪すべきである。

さて、私が興味があるのは、そんなことではない。興味をひかれたのは、お笑い芸人の岡村隆史さんの発言に対してである。

岡村隆史さんというと、あの「嫌なら見るな」発言により、フジテレビを凋落に追い込んだことで有名だ。

フジテレビが韓流押しが過ぎるとバッシングを受けたとき、「見いひんねやったら、見いひんかったらええのよ。ただそれだけのことやのに、何で皆に言う必要あるのかと思ってしまう」とフジテレビを擁護した。さらには「簡単なことなのよ、電気代しかかかってないねんから、テレビなんて。ペイパービューやったらまだしも、タダで見てんねんから電気代以外は。もうやめよう、ツイッターとか」と火に油を注いだのである。

彼のいうことは、もちろん正しい。ただ、言い方が下手すぎる。この発言は、早い話が「金払ってへんねんからグタグタ文句言うなよ」という意味であり、視聴者を馬鹿にした発言なのだ。お笑い芸人が上から目線でものを言ってはいけない

芸人にしては、それこそヤラセが足りないのだ。もっと面白い台詞に昇華させるべきである。

そもそもテレビ番組というのは、スポンサーが金を払い、そのスポンサーの商品を視聴者が買うというシステムである以上、「電気代しかかかってない」といいうのは誤りなのだ。テレビを見ていることで、消費活動に何らかの影響を受けているのが、テレビと視聴者の関係性なのだ。それを理解していないと、「ただで見てるくせに文句を言うな」という勘違い発言につながってしまう。

で、今回の「イッテQ」の捏造疑惑だ。

岡村隆史さんは、また、テレビ局を養護する発言をした。

「『ヤラセや』『いや、演出や』って、この演出とヤラセの間でガーッ言われてね。もしこんなんで打ち切りみたいになったら、楽しみにしてる子どもはかわいそうじゃないですか。あんまりこういうの、ほじくらん方が夢あってええんちゃうかなぁと思うけどなぁ」

私としては、こう反論したい。

「アホか。ここまで来たらヤラセや演出ではなく捏造のレベルやろがい。そもそもあのお祭りをホンマに地元で毎年やってたと信じて楽しんでたガキがおったとしてやな、『え、嘘やったんかいな』と知った時のショックを、お前は『夢』という言葉で片付けるつもりなんかっ。ええかげんにせんかいっ」

そもそも「子供」や「夢」などという言葉を使ってごまかすなと言いたい。こういう理屈が一番ずっこいのである。杉下右京さんなら、両頬をプルプル震わせながら、「恥を知りなさいっ」と怒鳴りつけますよ。

お笑い芸人なのに、どうして、こんな薄っぺらなことを、当たり前に、普通に、語ってしまうのか。私としては、不思議で仕方がない。

いやいやいや、待てよ。

これって、わざとではないのか? 岡村隆史さんというと、ちょっと鬱屈しているようなイメージがあるのだが、実は大のテレビ業界嫌いという可能性もある。テレビ局など潰れてしまえ、と夜な夜な藁人形に五寸釘を打ち付けていても不思議はないのだ。

「へっへっへっ。『ほじくらん方がええ』って言うたったら、ほじくりよんねん。どんどんどんどんほじくりよんねん。何が出てくるかなあ。イッテQ、どないなるかなあ。へっへっへっ」

などというほくそ笑んだセリフが聞こえたような気がして、私は、ちょっと背筋が震えたのである。