だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

M-1グランプリ審査員上沼恵美子さんに対する暴言に思う。個人の感情以外に、何がお笑いの審査基準になるというのか!? フィギュアスケートの審査じゃあるまいし。

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私は、お笑いには興味がない。

日常生活において笑うことは極めてマレで、年に一度あるかないかだ。物心がついて以来冗談を言ったことも一度もないはずである。付いたあだ名がミスター・スポックだ。「非論理的ですな」が私の口癖である。

だから、「M-1グランプリ」というのも見たことがない。漫才体験は、むかし、ダウンタウンの漫才をテレビでたまたま見て、3回ほど笑ったことがあるくらいだ。私にとって3年分の笑いをわずか数分でクリアしてしまったという点で、ダウンタウンは天才だと思う。

さて、M-1グランプリには興味がないのだが、グランプリ決定後に起こった、久保田かずのぶ武智正剛両名による暴言騒動には興味がある。

審査員の上沼恵美子さんに対する暴言である。どうやら上沼さんが個人の好みを前面に押し出した審査をしたらしい。それに対して、久保田かずのぶ武智正剛両名は、「自分だけの感情で審査をするな。グランプリとるかとらないかで人生かわるんだよ。更年期障害か? 生理か? 欲求不満か?」などとと暴言を吐いたという。

いやあ、これはひどい

そもそもお笑いの基準に、個人の感情以外に何があるというのか。いくらネタが良くても、演じる人間、見る側の人間によってまったく評価が異なるのがお笑いである。

いや、これは、例えば音楽でも同じことだ。メロディも歌詞も素晴らしい。歌唱力も抜群だし、ルックスも自分の好みだ。だからといって、じゃあそのCDを誰もが買うかというと、必ずしも買わないのである。やはり個人の感性に合う合わないが、音楽においては大きいのだ。

従って、上沼恵美子さんが自分の好みで点数を付けるのは、まったくもって正しい行為だ。ただし、それを公言してしまうと今回のように「好き嫌いで決めやがって」と文句を言う人も出てくる。自分の好みは隠しておいて、一般論的に評価を語った方がよかったのかも知れないが、まあ、そこまで気を使うと面白味がなくなりそうだ。

ちなみにこの暴言は、酒を飲んでの仲間内でのダベリの中で発言され、それをネットに流したことで炎上した。「何人見てる?」などと冒頭で言っていたので、ユーチューブとかだろうか?

この点は、プロとしての資質に欠ける。少なくとも視聴者がいる以上、それは仕事として捉えるべきである。酔っ払ってのダベリ動画をネットに流すなど言語道断。さらに、冒頭で酔っ払っていることを言い訳するなど、かっこ悪いにも程がある。悪口を言うのなら、しっかりシラフで言わんかいと思うのである。

しかも、聞くところによると、武智正剛さんは「M-1グランプリ2018」に参加していたというではないか。チャンピオンになれずに、審査員を「更年期障害」呼ばわりするのは、これは誰がなんと言おうとかっこ悪い。ダサすぎる。

久保田かずのぶさんの方は、2017年度M-1グランプリのチャンピオンであることから、ちょっと調子に乗りすぎたという印象である。自分に自信を持ちすぎて、上沼恵美子さんと同等だと勘違いしてしまったのだろうか。今頃、ものすごく後悔してるだろうな。ちょっと気の毒な気もする。

【教訓】男と企業は、調子に乗っているときが一番危ない。