だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

意味が分からん。なぜ、東京五輪のボランティアに「愛称」などを付けるのか。しかも、最終候補案が超ダサい!

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私は、かつてノーベル飴文学賞を本気で狙った男である。

だから、当然のごとく言葉にはうるさい。いや、うるさいギャオーと言う語尾にしてもいいくらいだ。センスの悪い言葉を見たり聞いたりするたびに、ギャオーギャオーと叫び続けているのである。

今回は、東京五輪のボランティアの愛称に対して「なんじゃこりゃ。ふざけとんギャオー」と叫んだ。

最終候補に残ったのが、次の4つである。

「フィールドキャスト」(キャスト=配役)
「ゲームズアンカー」(アンカー=要、支え)
「ゲームズフォース」(フォース=力)
「シャイニングブルー」(シャイニング=輝く)

アホか。

ふだん言葉に携わる仕事をしていない人が一生懸命考えました感が満載のネーミングである。つまり素人丸出しである。チンコ丸出しなら、まだ笑えるが、こんなネーミングにはクスッとも笑えないのだ。

いずれも分かりづらい。

フィールドキャストはおそらくディズニーキャストからの応用なのだろうが、あれは一人一人が客を喜ばせるための存在だからキャストなのである。オリンピックのサポートスタッフには合わない。

ゲームズアンカーは、その言葉の選び方が無理矢理過ぎる。ゲームズフォースも同様。そもそも最終候補に「ゲームズ」を2つ入れるなど何を考えておるのか。

シャイニングブルーに至っては、まったくもって意味不明。そんなに輝く青が好きなら、パプアニューギニアにでも行けばいいのだ。そして、一生帰ってくるな。

そもそも方向性が単一である。もしかして、これ、「お前、適当になんか考えとけ」と命じられたスタッフが一人で考え出したんじゃないだろうな。あまりにバリエーションがなさ過ぎる。少なくともコピーライターやネーミングのプロは参加していないはずだ。

私なら、ボランティアの愛称ならば、シンプルにVolunteerを使う展開をまず考える。Vを使った展開で、VスタッフやTV(ティーヴィー/Tokyo Volunteerの略)。Volunteer+人でボラント等々。

オリンピック発祥の地ギリシャなら、ボランティアは、ethelontes(エテロンテース)となる。ギリシャに敬意を表して、この言葉をいじるのもいいかもしれない。

他に、日本の象徴であるサクラをテーマにした展開や日本の伝統色などをテーマにした展開なども東京五輪らしいネーミングが生まれるのではないか。金がもらえないのできちんと考えはしないが、きっと生まれると思う。いや、必ず生んでみせるので、誰か金をくれ。

で、今、気がついたんだが、最終候補は、全部英語である。いやいやいや、世界中からアスリートや観客が集まるんだから、ひとつくらいは日本語をいじった案も入れとけよ、と思うのである。何だったら、すでに外国で知名度の高いニンジャでもいいのである。男性ボランティアはニンジャ、女性ボランティアはクノイチでいいのではないか。

また、英語を選ぶなら、ネイティブでどういう意味を持つかが重要である。自信満々で出したら、「それ、ネイティブには意味不明でっせ」「いやいや、それはスラングで、チンコ丸出しという意味でんがな」という可能性もあるのだ。最終候補を発表する前に、ちゃんと調べているんだろうな。

そもそも論で言えば、ボランティアに愛称を付ける必要がどこにあるのか。キャラクターに愛称を付けるのはわかる。「ミライトワ」も「ソメイティ」もいいと思う。だが、ボランティアそのものに愛称を付けることの意味など、どこにもないのではないか。そんなもの、大阪の天下茶屋にも野江内代にもないのである。この間探したが、見つからなかった。

まあ、どうしても愛称が付けたいなら付ければいい。

だが、この4つの最終候補は、ただの言葉であり「愛称」ではない。絶望的に愛称からは遠い。百万光年は離れている。誰か、東京五輪パラリンピック組織委員会の連中に、「愛称」とは何かのレクチャーをしてやれ、と心から思うのである。

 

※どうやら過去の2大会がこういう愛称というかボランティアの言い換えをやっていたらしい。「じゃあ日本でも」と言うことなのだろうが、似たような方向で作っても、それは二番煎じなのだ。今からでも遅くないので、どうせ別の言い方をするのなら、日本独自のものを考案していただきたい。最終候補案は、過去の愛称に引きずられすぎである。おそらく偉いおじさんたちが「似た奴の方がええんとちゃうの」とでも指示したのだろう。広告代理店かそのスタッフのプロダクションか知らないが、お気の毒である。