だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

明石市の暴言市長を擁護する思慮浅き人々。正しければ、パワハラを容認するとでも言うのか。

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兵庫県明石市泉房穂(ふさほ)市長(55)が発狂した。そうとしか思えない暴言である。

なんと、道路の拡張工事をめぐり、物件の立ち退き交渉を担当する職員に、「そんな家、燃やしてしまえ」「今から火をつけに行って捕まってこい」などと言ったのだ。録音されていることから考えると、おそらくそうした発言が日常的にあったのだろう。

本人は、「工事の遅れに激高してしまった。パワハラなので本当に申し訳ない」と謝罪したらしいが、いやいやいや、これはパワハラというレベルの発言ではない。反社会的発言である。例えどんなに無能な職員に対してであっても、言ってはいけないセリフなのだ。おそらくそうした志向がこの人には元々あるのだろう。ヤクザや地上げ屋と同じタイプの人間に違いない。

これが「早く立ち退かせんかい。なにをチンタラしとんじゃ」程度ならパワハラ発言だが、「火を付けてこい」というのはパワハラの範疇を超えているのである。そんな理屈がわからないくらい、頭がおかしくなっているのだ。

こんな人が、明石市の市長なのだ。しかも、今年4月の統一地方選で実施される市長選に、3選を目指して立候補するらしい。「市政に責任がある。有権者の判断を仰ぎたい」などと言っているらしいが、流石に他人を罵倒できる人間だけあって一般人の理解を超える身勝手さだ。確かに市のトップという立場は、暴君にとっては魅力的なのだろう。

ちなみに、市長の発言の全文が出たことで、「ちゃんとしたことを言っている。一概に非難するのはいかがなものか」などと言っている人がいるようだが、無能な職員を叱責するのと、あの発言はまったく別の問題なのだ。一緒くたにしてはいけない。

大臣などの発言を文脈関係なしに切りとって「いかがなものか」などと叩くのはマスコミの常套手段だが、これは文脈を読み取る以前の問題なのだ。発言そのものが異常なのである。

「仕事をきちんとしている」などと擁護する人は、おそらく無職の人なのだろう。基本的に、市長や公務員だけでなく、会社員やその他の労働者は、その多くがきちんと仕事をしているのだ。きちんと仕事をしているからパワハラが許されるということは、決してないのである。

また、市長擁護の要因となっている「人が死んでるんやで」や「自分が行って土下座する」などの発言は、自分のパワハラ発言を緩和するための言い訳でしかない。職員の反論を許さないための、むしろ卑怯な言葉であると唾棄したいくらいだ。

市長を擁護する人は、きちんと考えていただきたい。すぐに激高してあんな理不尽なことを怒鳴り散らすオッサンが自分の上司なら、あなたは耐えられるのか?

まず市長としての責任を考え、即刻辞職するのが当然の対応である。その後、立候補するかしないかは本人の自由だ。

「立ち退かないのなら家に火をつけろ」という発言が、今後、職員の業務にどれだけマイナスになるか。「どうか、住民税の支払いを」と頭を下げても、「払わへんかったら、家に放火されるんやろ。怖いわあ」などと嫌味を言われるのだ。仕事がしにくくて仕方がないのである。

その責任をどう取るのか。取れるわけがないだろうが。日常的にパワハラがあったという声もあり、これまで市長に怒鳴られ続けていた職員の方々が気の毒である。

そもそも今の時代、パワハラとセクハラは、された方が「くそ、もう、どうでもええ。回りにばらしたる」と決断したら、あっという間に立場は逆転する。ブラック企業やワンマン経営の小さな会社なら難しいかもしれないが、相手が市長なら、これはたやすい。相手の決断一つで地獄行きという危険性も予測できず、「火を付けろ」などと言ってしまえるメンタリティは、決して人の上に立ってはいけないタイプの人物なのだ。

激昂してこんなセリフを言ってしまうなど、あおり運転で人を殺してしまうような連中と同じくらいの沸点の低さである。非常に怖いのだ。

ちなみにこの人、NHK出身で元民主党衆院議員である。なんと、悪の2大巣窟ではないか。ショッカーの戦闘員出身で、秘密結社鷹の爪の元構成員みたいなものである。こんな経歴でよく明石市長に当選したものだ。

明石市の皆さん、もう少し人物をしっかり見て投票していただきたい。まあ、私は明石市は関係ないからどうでもいいんだけど。

 

※その後、市長は辞職。出直し選挙で圧倒的な強さで当選した。やはり、「一部を切りとって報道」「きちんと仕事をしている」というコメンテーターやSNSの声が後押しし、市長の地盤をさらに強くしたのだろう。まあ、政策はしっかりしているようだし、職員を罵倒するのも市民からすれば頼もしいのだろう。4月に再び統一地方選挙があるのだが、このままだと再当選する可能性が高い。明石市の職員の皆さんは、戦々恐々だろうなあ。この市長、さすがに激昂することはもうないかも知れないが、パワハラをされた方はトラウマとして残るということは肝に銘じておいて欲しい。