だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

大坂なおみ選手は、東京五輪ではアメリカ代表で出場する!? 今月の勘違いチャンピオンは、毎日変態新聞客員編集委員の潮田道夫さんに決定しました。

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勘違いは、恥ずかしい。特にTwitterなどのSNSを通じての勘違いは、それが世間に向かって拡散されるために、とてつもなく恥ずかしい結果を生む。

穴があったら突っ込みたい状態であり、当然、顔は真っ赤である。布団に入っても眠れず、延々と頭をかきむしることとなる。頭だってはげるのだ。ああ、気の毒に。

今回、そういう最悪の状態に陥ったのは、潮田道夫という人である。毎日変態新聞客員編集委員帝京大学文学部社会学科の教授らしい。

こんなツイートがきっかけである。

大坂なおみ国籍選択の期限が来る。五輪もあるし、多分米国籍を選択すると思うが、そのときの日本人の失望はすごいだろうな。政権が倒れるぞ、下手すると。マスコミも困るだろうな。どうする諸君》

で、誰もが感じると思うのだが、仮に大坂選手がアメリカ代表で東京五輪に出るとして、確かにガッカリする人は多いだろうが、なぜ、そのために政権が倒れるという発想になるのかが、さっぱりわからない。

いや、実は、想像はできる。リベラル系の人たちの、何でもかんでも「アベ政治を許さない」に結びつけようとする姿勢は、これまでも散々見てきたのだ。この潮田道夫という人も、そういう人たちと同じなのだろう。

普通の人からすると理解不能なのだが、リベラル系の人にはしっかりとそこに関連性があり、理路整然、雨が降る日は天気が悪い、犬が西向きゃ尾は東と同じくらい明白な事柄なのだ。

潮田さんにとって気の毒なのは、大坂選手が米国籍では五輪に出られないという事実をご存知なかったことだ。2017年の国別対抗戦フェド杯に日本代表として出場しており、オリンピック憲章規則によって彼女は米国代表では出られないのである。

そうした記事は結構出ていたし、東京五輪での彼女の活躍を期待する声もテレビでよく聞かれたのだが、潮田さんには届いていなかったのだろう。そして、ひらめいた。

「ん!? よう考えたら、大坂なおみ二重国籍やんけ。日本とアメリカやったら、そりゃあアメリカ選ぶに決まっとるがな。アベ総理がおる日本なんて、選ぶわけないわな。へへへ、こりゃあ、おもろいで。グランドスラム連覇で有頂天になっとる日本国民ガッカリや。ざまあみさらせ。そや、さっそくTwitterで流したろ」

潮田さんに忠告したいのだが、Twitterをやっているのなら、Googleくらい使えるだろう。情報を発信する前に、今回のケースなら「大坂なおみ 東京オリンピック 国籍」などのキーワードで検索してからツイートすべきである。たちどころに「大坂なおみ、米国でなく日本代表で東京五輪へ」と出てくるのだ。まあ、中には潮田さんと同じ勘違いをしているブログも散見するのだが。

おそらく「二重国籍」「どちらかを選ばなければならない」という点にだけ注目してしまい、格好のネタとして書き込んでしまっているのだろう。まあ、わからないでもない。振り込め詐欺に引っかかるタイプの人たちである。

潮田さんの勘違いを指摘する人も多かったようで、問題のツイートのすぐあとに、彼自身間違いを認めるツイートを発信しているのだが、そのコメントが「そうなんだって。知らなかったなあ」という情けないものであったことも非難されている。まあ、これは勘違いしたことに対する照れ隠しであるから、今回は許してあげてほしい。

ちなみに毎日変態新聞社長室広報担当は「潮田道夫氏は、2010年に弊社を退職しています。客員編集委員は原則無給で、紙面での執筆をお願いする際以外に関係はありません。そのため、ご質問の発言が当該の潮田氏本人によるものかどうかは確認する立場にありませんし、内容は弊社の関知しない個人的見解です」と回答したそうだ。

ちょっと冷たい反応である。翻訳すると、「こんな爺さん、もう、ウチとは関係ありまへんがな。しょうもないこといちいち聞かんといてくれ。めんどくさい」となる。毎日変態新聞客員編集委員の肩書きは、プロフィールから外した方がいいのではないか。過去の栄光にしがみついている老害にしか見えない。

また、帝京大学本部広報課は「本学においてもご指摘の書き込みがあることを把握しており、当該教授に確認中でございます」とのことである。こちらも翻訳すると、「面倒くさいジジイやのお。ええ加減にしとけや。何を嬉しがってTwitterではしゃいどんねん。この老害教授がっ」となる。

帝京大学の学生諸君、くれぐれも「あっ、勘違い教授だ。やーいやーい」などと揶揄しないように。すでに散々叩かれているようだし、しかもSNSだけでなく新聞のニュースにもなってしまっている。Twitterもしばらく更新していないのだ。

「この歳になって、こんな恥をかくとは……」という後悔の声が聞こえてくるようで、ちょっと可哀想なのである。