だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

結局買ってしまった一太郎2019。さっそく「たかすぎしんさくのしん」と入力して「晋」と変換させる。

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買ってしまったのである。

一太郎2018とほとんど変わらない一太郎2019を買ってしまったのである。なぜ、買ってしまったのか。後悔してももう遅い。シャアが「坊やだからさ」と私を冷笑する声が聞こえるのである。

例えば、機動戦士ガンダムガンプラならどうか。高機動型ザクⅡは持っているからと、ザクⅡ(ガイア/マッシュ専用機)を買わないという選択はあり得ない。だって、どう見ても別物なんだから。

だが、一太郎2019は、一太郎2018と瓜二つである。一卵性双生児ですかーっ、と問いたいほど似ている。はっきり言おう。同じである。

もちろん、ワープロソフトというのは、見た目ではない。福山雅治である必要はないのだ。執筆をするための道具なのである。バージョンアップごとに外観を変えるのは愚かなことだ。一番大切な「慣れ」を否定することになる。

だが、それは、シンプルで使いやすい外観であることが第一条件である。なぜ、シンプルなエディタが好まれるか。それは、執筆に集中できるからだ。それに対し、一太郎の場合は、いちいち派手なのだ。

例えば、ロゴマークが画面の左端上部に入っているのだが、これが赤である。真っ赤っかである。一太郎のブランドカラーなのだ。まあ、小さいから、これくらいはいいだろう。

私が気に入らないのは、画面全体で使われるアイコンの数々である。例えば、一太郎は「基本」「エディタ」「アウトライン」など使い方に応じた画面表示ができるのだが、それを表示するマークが濃い青やら黄色やら緑なのだ。しかも、デフォルトでは立体的にデザイン処理されている。

どうも、一つ一つのアイコンに力を入れすぎなのではないか。もっと全体を見て統一されたデザインにしていただきたい。

そうしたツールバーやパレットを全部消すこともできるのだが、それでは使い勝手に支障が出る。一つ一つのアイコンをフラットでシンプルなデザインにして、色はモノトーン系にする。それだけで、集中できる画面になると思うのだが……。

ひとつ助かるのは、「オーダーメイド」という機能で画面のタイプを簡単に変えられることだ。執筆時は、回りのゴテゴテをすべてを消す。編集作業時は、ツールバーを復活させるという使い方も、比較的たやすく行える。

まあ、一太郎2019を徹底的に使いこなせば、十分に元は取れるワープロソフトだと思う。決して、買って損をするような製品ではない。文字数や原稿用紙換算の数字も常に出ているし、コピーした文字も履歴を出しておける。今度の一太郎は、校正も強いようだ。

ただ、一太郎を使っていると、自分がライターではなく、デザイナーになったような気分になるのである。やはり書く道具に徹したシンプルなエディタの方が使い勝手はいいようだ。あと、やっぱり少し重い。非力なマシンだと、たぶんイライラさせられる。

さて、私が、なぜ購入したのかを説明しておく。前に買わない確率は90%以上だと書いたはずだ。

今回は、一太郎2019のバージョンアップ・ダウンロード版を買ったのだが、ゴールド会員割引や貯まったポイントを使うと、2,800円だったのだ。プレミアム版は、花子やShurikenもほとんど変わらないようだし、類語辞典のためだけに1万円も払うのは馬鹿らしい。まあ、この値段なら、例え同じでもダメージは少ないのだ。

インストールには、随分と時間がかかった。夜中の3時頃にようやく終わり、さっそく使ってみた。ちなみにATOKも新しくなっているのだが、気になるのは、「たかすぎしんさくのしん」と打てば「晋」と出てくる「絞り込み変換」である。

実際にやってみたら、出てきたのだが、うーん、痒いところに手が届きすぎているのではないか。あと、「まいかた」と打つと、きちんと「枚方」と出る「地名入力支援」も面白い。【読みの修復「ひらかた」】とちゃんと正しい読み方も教えてくれるのだ。

詠太」という音声読み上げソフトが進化すれば、「アホか。まいかたちゃうわい。ひらかたじゃ」などと声で指摘してくれるのかも知れない。そんな「一太郎2023」が出たら、例え他の部分がまったく同じでも、私は喜んで買うのである。

 

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