だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

【聖域都市か、それとも偽善都市か】トランプ大統領、意地悪をしてリベラルたちの仮面をはぐ。

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まあ、わからないでもない。

私だって、普段は「やあ、君たち。人を差別してはいけないよ。ミミズだってオケラだって、みんなみんな生きているんだ友達なんだ」などと温和な顔をして言っているのだが、隣の敷地に外国人専用の刑務所ができるとなれば、「なにを寝ぼけたことぬかしとんじゃー。いてこましたろかー、このクソボケがっ」と反対するのである。

はっきり言おう。現実の私は、根っからの差別主義者で人を見下すのが大好きなポンポコピーなのだ。いつも心の中では「このクソボケがっ」となじり続けている。今日も3人なじった。

さて、トランプ大統領だ。この人は面白い。4月13日にこんなTweetを発信した。

民主党が不法移民の味方ばっかりして移民法の改正に同意しよらへんので、不法移民を聖域都市に住まわせたろと思ってるんや」

いやあ、聖域都市なんていうのがあるんですな。初めて知った。

聖域都市というのは、不法移民に対して寛容な政策をとっている都市のことなのだそうだ。不法移民でも逮捕や強制送還はせず、住む場所や食べ物を与えるなど不法移民の基本的人権を守っているのである。サンフランシスコやニューヨークなど500の自治体が聖域都市を名乗っているのだそうだ。

トランプ大統領は、Tweetを続けた。

「リベラルな人らは、開かれた国境と移民たちを大歓迎する政策を良しとしているのやから、これで、めっちゃハッピーになれるんとちゃう?」

トランプ大統領は、決して間違ったことを言っていない。それほど不法移民のことを考えるのなら、もっと不法移民を助けてやってほしいと言っているのである。正論に思える。

だが、サンフランシスコやニューヨークのの市長は「何言うとんじゃーっ」と反論した。

「これが政策と言えるんか!? 単なる脅しやんけ」(サンフランシスコ市長)

「人間をコマみたいに利用しやがって。大統領のこんな脅しで、わしらが変わると思とんかっ」(ニューヨーク市長)

「ゲームやってんのとはちゃうんやで。わしら聖域都市に対して仕返しやがって。このクソボケがっ」(ポートランド市長)

まあ、市長たちが反論するのは当然だろう。不法移民が増えることは治安の悪化や経済的な圧迫など悪いことしかないのである。だが、聖域都市を名乗る以上は、そうした本音を言う訳にはいかない。トランプ大統領の手法に対して非難するしかないのである。

しかし、その都市に暮らす市民にとっては重大な事件だ。なにしろ家族がいるのだ。治安の悪化は大問題である。不法移民の群れの中を、子供たちが学校に通うような事態にならないとも限らない。

有名なのか無名なのか知らないが、シェールという女優は、こんなTweetを発信した。

「そらね、移民たちを応援せなあかんことは理解してるけど、うちかってね、5万人のアメリカ人がホームレスなんですわ。もう、めっちゃ貧乏な人がいっぱいなんですわ。その多くが復員軍人なんでっせ。うちは、こういう人たちすら救済できてへんのに、もっと多くの人を助けるなんてとても無理でっせ。なあ、わかってえな」

いやいやいや、それを言ってはいけないだろう。この女優は、ずっとリベラルな発言をしていたようだが、だったらやせ我慢をしてでも理念を貫くべきである。

「トランプに負けへんで。わしが金出したるから、移民をどんどん連れてこんかい」

そう言ってこそ、リベラルなのだ。このシェールという人の言っていることは、PTAの役員になりたくない人が「うち、お母はんが寝たきりなんですわ」と言い訳をするのに似ている。ちょっと情けないのである。いやなら「私はやりません」とはっきりと断るべきである。

トランプ大統領は、彼女のヘタレなTweetを受けて、こう発言した。

「やっとこさシェールに賛成できたわ」

聖域都市が聖域の名にふさわしい都市であり続けることができるのか、それとも単なる偽善都市だったと暴かれるのか。

これからの展開がちょっと楽しみである。