だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

あのキムだと思ったら、あっちのキムだった。下着ブランド名に「キモノ」と付けて、日本文化への侮辱だと炎上。

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キムなんとか言うアメリカのタレントが、自分の下着のブランド名に「キモノ」と名前を付けたと聞いた瞬間、私は怒り狂った。

「また、韓国人が日本文化をパクりやがったかーっ。この売春立国がーっ。旭日旗を戦犯旗などとわけのわからん妄言を吐きやがって。大統領がコミュ障の棒立ちのヘラヘラ笑いのA4ファイルのくせに。コラーッ。許さんぞーっ。ギャオーッ」

と思ったら、違っていた。

いやあ、韓国の皆さん、申し訳ない。早合点だった。

キムはキムでも、キンバリーのキムである。確か、「24」で余計なことばっかりやるジャック・バウアーの娘役がキンバリーで「キム」と呼ばれていた。ややこしい名前を付けやがってと腹立たしい。

自分がプロデュースする矯正下着に「キモノ」と名付けたのは、キム・カーダシアン・ウェストという女優やモデルをやっている人で、写真を見るとまあまあ美人である。

アルメニア系の父親とスコットランド・オランダ系の母親から生まれたらしい。スコットランドかオランダかはっきりせい、とこれも腹立たしい。移民が進むと、いずれ「母親はスコットランド・オランダ・メキシコ・日本・中国系で」などともっとややこしくなるのだ。

「キモノ」は、発表されるとすぐに非難の的となったらしい。

「日本文化への冒涜だ、恥を知れ」「明らかに文化の盗用である」「インドならサリーという名のブラジャーを作るようなものだ」「わしの愛用するオナホに、お前の名前を付けたろか」

まあ、欧米人というのは文化の多様化を唱えるくせに、例えば子供の誕生日会にキモノを着せたりしただけで「文化の盗用だ」と非難のメッセージを送ったりする頭のおかしな連中もいる。

私の感覚で言うと、このキムナンチャラという人は、ちょっと思慮に欠ける人に過ぎないと思える。

おそらく「サムライ」や「ニンジャ」と同じレベルで、「よっしゃ、こんどの下着の名前、キモノにしたろ」と考えただけではないか。日本の着物文化を考え、その名前を下着に付けた時の日本人並びにリベラルな連中の反応にまで頭が回らなかったのだろう。早い話が無神経な人なのである。

彼女は、随分と叩かれているようだが、私は、叩かれる側も叩いている側も、どちらもあまり好きではない。特に叩いている側の人からは、人種差別主義者と呼ばれるのを極度に怖れる欧米の連中に特有の思い上がりや偽善を感じてしまうのである。

ちなみに私、このキモノという下着の写真を見たのだが、正直、何だろう、気持ち悪いというか、まあ矯正下着なのだから色気は必要ないのはわかるのだが、うーん、思わず「あ、結構です」と言いたくなった。

そもそも私は、下着は好きである。特にグレーのレギンスには目がない。いや、正確に言うと、グレーのレギンスを身につけたお姉ちゃんに目がない。本来、こうした下着姿のお姉ちゃんの写真は大好きなのだ。

だが、このキモノという下着は、私にとっては外角低めに大きく外れ、キャッチャーが取れずにバックネットまでコロコロと転がり、その間に二塁ランナーがホームまで生還するくらいストライクゾーンから外れている。

発売されても、たぶん私は買わないだろう。まあ、買ったらおかしいか。