だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

「いだてん」が低視聴率? 何をあざけっておるのか、このバカモノがっ。

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あなたね。「いだてん」が低視聴率で終わったからと言って、笑いものにするんじゃないっ。私としては視聴率100%。全回欠かさず見たのである。

まあ、確かに噺家のパートは不出来だった。私は、いずれあの「あまちゃん」的な親子3代の奇跡の融合が起こると楽しみにしていたのだが、「いだてん」での親子3代による伏線回収はちょっと弱いと感じた。いや、弱いというよりも分かりにくいといったほうが適切か。もちろん、私の理解力が衰えているとも考えられるのであるが。隔靴掻痒。ストレートに感動につながらなかったのである。

そもそも噺家を役者が演じるというのに無理があった。確か桂米朝師匠は、「落語は習ったとおりにやったら、笑うようにできてるんですわ」などと言っていたが、もちろん現実的にはそんなものではない。いくらいい役者が懸命に演じても、噺家になれるわけがないのである。ドラマでの落語の場面も、ちっとも笑えなかったのだ。「いだてん」で私が笑ったのは、阿部サダヲのパートくらいだ。

また、ストックホルム大会で失踪扱いされていた金栗四三が、55年ぶりにゴールするという話をラストに持ってくるのは当然なのだが、実写を持ってきたのは残念。ここは、やはり中村勘九郎に演じてほしかった。実写は、ドラマ終了後に「こんな実写が残っているのです」と紹介すればいいのだ。ドラマ中、一番重要なエピソードと言っても過言ではない。金栗四三を演じた中村勘九郎にやらせなくてどうするっ、と言いたい。

と、色々と不満はあるのだが、ここ何年かの大河ドラマの中ではいい出来だった。「江」のように見ている途中で怒り狂って脱糞に至るということもなく、時には感動し時には笑い、最後は「いやあ、面白かった」と満足したのだ。

低視聴率?

はっ。時代劇厨のジジイババアなど放っておけ。NHKは嫌いだが、「いだてん」の低視聴率に関しては、私は全身全霊で擁護するのである。