だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

自分で自分を殴ってやりたい。韓国製の43V型4K対応テレビ(43UK6500EJD)を、つい買ってしまう。

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2006年製の32型液晶テレビを使っていたのだが、少し暗くなっている程度で問題なく視聴できた。シャープのAQUOSである。14年前のテレビなのに、たいしたものだ。

もちろん元気だった頃のシャープであり、由緒正しき日本の企業の製品である。だが、その後、アホな社長たちが経営を誤り、最後の高橋社長がトドメを刺した。「社長がこんなに大変だとは思わなかった」というとんでもない迷言を残し、高橋社長は台湾のホンハイに経営権を譲ったのである。もはや私には、シャープに対する愛着も信頼もない。

で、新しいテレビを買ったのだ。Amazonのお年玉セールで、つい、買ってしまった。

そして、何と言うことか、買ったのはLGのテレビである。言うまでもなく韓国の企業だ。反日教育で子供たちを洗脳し、日本は放射能で住めない国と言いふらし、終戦直後に島民を殺して奪った竹島を自分たちの領土だと盲信し、旭日旗を見れば戦犯旗と騒ぎ立てる。かなり頭のおかしい国の企業なのだ。

ああ、それなのに。

私が韓国のテレビを買うとは想像だにしていなかった。「このクソ韓国が~っ」と汚い言葉を発しながらたまたま持っていたFILAのTシャツを破り捨てたこの私が、韓国製品を買うとは……。

いや、だってね、あなた。

安いんだから。43型4K対応テレビが税込みで39,800円ですよ。もちろん安いだけなら中国製にはもっと安い製品もある。ただ、信頼性ならまだ韓国製の方がマシなのではないか。特にLGは、液晶パネルの製造では、世界のシェアがトップクラスだからね。

もちろん葛藤はある。サムスンじゃないのでぎりぎりセーフ、などと自分をごまかしているのである。いやあ、申し訳ない。朝日新聞はいまだに購読しているし、韓国製のテレビを購入してしまうし、いくらでも売国奴となじっていただいて結構である。そしりは甘んじて受けよう。

さて、テレビの出来であるが、まあまあいいのではないか。画質には不満はない。

以前、標準画質で録画した映画なども前のテレビよりも鮮明に見えるし、デフォルトでは、地上波デジタルのニュース番組なんかでは人の顔が白っぽく見えるが、鈴木その子さんほどではないので大丈夫だ。

リモコンなどのインターフェイスの違和感は、これは慣れの問題だろう。やや面倒な部分もあるが、とにかく機能が多いので、これを一つのリモコンで網羅するのはおそらく無理である。

ネット接続のできるスマートテレビであり、YouTubeAmazonプライムなどはアプリもあらかじめインストールされている。リモコンにもボタンが独立して用意されているので、Amazonプライムを毎日見ている私としてはありがたい。うちのネット環境はさほど速くはなく、パソコンではブラウザによってはカクカクすることがあるのだが、このテレビでは問題なく視聴できている。

まだ、数日しか体験していないのだが、心配していた初期不良もないようだ。

LGのテレビを買って思ったのは、「これじゃあ日本のテレビが売れなくても当然だな」ということである。日本人には、「家電製品は国産が一番」という意識がまだ根強いのだが、世界の人々には日本製も外国製の一つにしかすぎない。トヨタ車に対するような信頼は、少なくともテレビには、すでにないのだ。

企業も男も、調子に乗ったときが一番危ない。過去に戻って、「世界のアクオス」などと調子に乗っていたシャープの経営陣に「目を覚まさんかいっ」と言ってやりたい。