トランプさんがTwitterでぶつぶつ言っているらしい。
「われわれはドイツとの貿易でどでかい赤字を出している。ドイツはNATOや軍事に支出すべき額よりもずっと少ない額しか払っていない」
経済というのは、いわば戦争である。貿易関係が不公平なのは、そこに至る道があったからで、突然、神様が条約を作ったわけではない。不公平な条約を飲んだ、もしくは制定されてからアメリカが下手をうって、赤字が膨らんだだけの話である。
戦争に負けたからと言って、不平等だと言い立てるのは負け犬の遠吠えだ。
私はトランプさんは結構好きなのだが、こうした愚痴を聞くのも、実は結構好きである。普通の政治家、特に大統領クラスの人は、あまりこういうことを言わない。
そう言えば、北朝鮮のミサイル発射に関して、「中国のメンツをつぶした」などと発言していて、中国が触れられたくないことをわざわざ強調していたのだが、ちょっと意地が悪かった。まあ、メンツをつぶされているのはアメリカも同じだが。
戦端を開くのをお互いに譲り合っている状態で、これほどはっきりと「核作ってまっせ。ミサイルも飛ばしまっせ」と公言し実行している国に対して、随分と弱腰である。
それもこれも北朝鮮の軍事力を過小評価していないからなのだろう。
昔なら、北朝鮮などは岸和田のだんじり部隊で壊滅できたのだが、さすがに今は簡単には手出しできない。ソウルが火の海になるのは仕方がないが、日本にまで飛び火してはアメリカとしても困るのだろう。まあ、私も困る。
軍事力というのは抑止力だな、とつくづく思う。