東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会が、選手村の施設を作るための木材を、無償で提供するよう全国の自治体に呼びかけた。
要するに、「木材、くれ」と言っているのだ。
さらに、大会後は東京オリンピックのレガシー(遺産)として各自治体に活用してもらいたいと説明している。つまり、「大会が終わったら、廃材はお前らで引き取れよ」と言っているらしいのだ。
さすがにそんな図々しいことは言わないだろう、と何度も記事を読み返したのだが、そう読み取れるのである。どうやら私の解釈は間違っていないらしい。
佐野研二郎のエンブレムの盗作騒ぎの時から、オリンピックの組織委員会というのはろくでもない連中だなと思っていたのだが、今もやっぱりろくでもない連中だった。
彼らの言い草がひどい。
「木材を全国から募ることで大会機運の醸成につなげ、コスト削減と大会の記憶が残る取り組みにしていきたい」
まず、コスト削減をこの場で言うのは自治体に対して失礼である。コスト削減は本音の部分であり、完全に組織委員会側の勝手な都合だ。図々しいというか無知というか、もしくは無恥なのか、大人の発言とは思えない。
コスト削減について言うのなら、素直に「経費をできるだけ抑えるために、各自治体の協力をお願いしたい」と言うべきである。そして、各自治体に対して土下座してお願いすべきである。何が「無償で提供する自治体を全国から公募」だ。
いったい何様だよと思う。
組織委員会は、9月11日から公募し、10月上旬に45の自治体を決めたいんだそうだ。木材は製材であれば種類は問わず、木材に自治体名を明記できる。それが「全国の木材を使った多様性と調和を表現」することにつながるんだそうだ。
頭がおかしいんじゃないの?