ご存知か?
男と企業は、調子に乗ったときが一番危ない。
例えば、今は台湾の企業に成り下がったシャープだって、アクオスが売れに売れて「世界の亀山モデル」などと調子に乗って新工場などに投資したのはいいが、中華系テレビとの価格競争に負けはじめ、さらに無能社長が続いしまって身売りに至った。
最後の日本人社長である高橋氏が、なんと言ったかご存知か。「社長がこんなに大変だとは思わなかった」である。こんなことを平気で言ってしまえる人に社長を任せていたのだから、シャープが浮上する可能性はゼロだった。
そう言えば、任天堂の山内元社長が「失意泰然 得意冷然」と言っておられたそうだが、ダメな時はどっしりと構え、調子がいい時はおごらずに淡々としていよという言葉は、やはり名言である。
まあ、早い話が、人間、調子に乗ってはいかんのですよ。
で、橋本健という神戸市議も、調子に乗りすぎた。たぶん、「あの」今井絵理子と付き合っているという事実に舞い上がり、自分が見えなくなっていたのだろう。多少イケメン風の容姿だから、もともと自意識過剰な人だったのかもしれない。
大阪大学歯学部4回生の時に、高校の同級生と結婚。子供は2人。大学を卒業した2年後に神戸市会議員選挙で初当選。4年後の二期目はトップ当選である。その後、自民党神戸市会議員団の政調会長を務め、さあ、いずれは国会議員にという野望もあったろう。
ああ、それなのに、である。
不倫がバレるだけなら仕方がない。だが、政務活動費をちょろまかしてはいけない。
当初は、「架空発注はしていない」と疑惑を否定したが、「印刷の仕事をしていないのに請求書と領収書を発行して欲しいと頼まれた」と神戸市内の業者が文書を公表してしまった。メールで口裏合わせを頼んだと言うことで、おそらくその文面も残っているのだろう。
さすがに、もうダメだとあきらめたらしい。29日に辞職願を提出すると、自民党市議団に連絡したという。
先程も書いたが、不倫だけなら致命傷とは言えないと思う。だが、政務活動費をごまかしていた、しかも意図的にやっていたとなると、これはちょっと厳しいような気がする。合わせ技で一本というところだろうか。
まあ、この人、歯科医師免許を取得しているようだし、政治家が無理なら、歯科医になればいい。「あの」今井絵理子と付き合っていたことも積極的に告知すれば、知名度も上がって流行るのではないだろうか。
「White Love、あなたの歯に愛を届ける橋本デンタルクリニック」とかね。