ちょっとかっこ悪いというか滑稽な人だ。ハゲである。いや、もちろんハゲだから滑稽と言っているわけではない。有田さん、安心していただきたい。私もハゲである。
滑稽に思える事例があるので、ここに紹介しておこう。Twitterの言葉である。
有田芳生「民進党と希望の党が合流する構想が強まっているという。(中略)リベラル派を選別、置き去りにしての合流だとの解説もある。安保法、共謀罪などに賛成した議員との合体は『悪魔』との握手だ」
さすがは、有田芳生さん。絶対に、安保法と共謀罪は許すことができないのだ。これぞ本物の左翼である。左翼の鏡と言っても過言ではない。「左翼の王子様(ただしハゲ)」を名乗ってもいいくらいだ。
さらに、有田さんは続ける。
「(合流の)動機のひとつが『親しいから』といった人脈主義(「敗北の本質」)を前提にして、基本政策を蔑ろにするのなら、それは単なる野合ではないのか。疑心が深まる」
わざと文章をわかりにくくするクセのある人なのだろう。ちょっと意味が伝わりにくいが、早い話が「政策抜きの合流は、政治家としてやってはいけないことだ」と言っておられるのだ。さすがである。
ところが、あなた。
民進党の前原代表がこんなことを言った。
「みんなおいで~。民進党議員は、全員、希望の党での公認でっせ」
そうしたら、こんなツイートが有田さんから流れた。
有田芳生「前原提案は両院議員総会で承認されました。まずは10月22日の総選挙で安倍政権を打倒することです」「まずは安倍政権を終わらせましょう。10月23日の朝、退陣記者会見を実現することが『短期目標』ではないでしょうか」
ありゃありゃ。
前日には「合流は、悪魔の握手だ単なる野合だ」と言っていたではないか。全員、希望の党の公認の可能性があるとわかった途端、「やっぱり安倍政権を倒すのが一番の目標だからね。悪魔との握手も仕方がないね」というのは、ちょっとあからさま過ぎはしないか?
さすがに私は、ネタ元のサイトを疑った。そんな手のひら返しをやるなど、普通の人には考えられないのだ。かっこ悪すぎる。「これは、有田さんを貶めるためのデマに違いない」と思い、彼のTwitterを確認した。私の間違いだった。それらの文章は、正しく有田さんが発信したツイートだったのだ。
で、実は、まだまだ状況は流動的だ。
肝心の希望の党の代表である小池百合子さんは、記者団に「全員を受け入れることはさらさらない」と述べ、民進から受け入れる候補者は選別する考えを鮮明にした。どうやら「ほれほれ、あんた、この憲法9条を踏んでみい。天皇陛下万歳と三回言うてみい」と踏み絵をさせるようなのだ。
有田芳生さん、大丈夫なのだろうか? この人、参院だから多少の猶予があるとはいえ、民進党に残るのか、それとも共産党に戻るのか。そもそも民進党は、どうなるのか? さらには、しばき隊とかいう(たぶん)左翼系の人からも「ぶっ叩くべき。使えない」などと非難されている。有田さんのことを考えると、色々心配なのである。
ま、「左翼の王子様(ただしハゲ)」だから、大丈夫だろうね。