いやあ、全然おもしろくない。
せっかくの青山雅幸さんに続く立憲民主党の醜聞だというのに、この工夫のなさはどうか!? 初鹿明博さんはいったい何を考えているのか。
タクシーの中でキスを迫るなど、これはまったくインパクトに欠ける。セクハラの定番であり、定番すぎてつまらない。さらに、ズボンのチャックを引き下げたのはいいのだが、そこに女性の顔を引き寄せるだけでは、これは単なる淫行ではないか。
なぜ、ここで独自のアピールを試みないのか?
同じ立憲民主党の青山雅幸さんは、「バブーバブー」と言いながらハイハイをして近づいていった。あの鳥越俊太郎さんは、女の子に「処女だと病気だと思われるよ」と言ってセックスをしようとした。この強烈な個性があるからこそ、政治家でありニュース系バラエティのキャスターなのである。
初鹿明博さんも、何か個性的なセリフを言うべきだったのだ。そうしてこそズボンのチャックを引き下げたことが生きてくるのだ。
「ぼくのアナコンダが挨拶したがっているんだよ」
「ぼくの文春砲、見てみる?」
「砂糖水が出るから飲んでみ」
うーん、意外と難しいものだな。自分の文才の無さが恨めしい。品のいい文章しか書けない私は、こういうセリフは苦手である。こんなことならもっと性欲を鍛えておくんだった。
ちなみに初鹿明博さんは、次のように書面で答えている。
「タクシーに同乗した際にご指摘のような行為を行った記憶はございません。不快に思わせる言動があったとすれば申し訳ないと思っております。いずれにせよ、意に反したわいせつ行為をした記憶はございません」
ああ、こりゃあダメだ。
「木で鼻をくくったような」という表現がぴったりの文章である。
そもそも最初に突撃取材を受けた時は、「酔っていたからわかんない」と言っており、それは言外に「やったかもしれない」と言っているのと同じだ。それをまずいと思ったのか「記憶はございません」という表現に変えたのだ。
卑怯者め。
セクハラ時のオリジナリティのあるセリフはないし、謝罪の言葉も通り一遍だし、おまけに誠意の欠片も見られないし、なんとくだらない男であることか。「バブーバブー」の青山雅幸さんの圧倒的勝利である。
青山雅幸さん、おめでとう!