長谷川豊さんというと、まず人工透析患者への過激な発言が思い浮かぶ。
「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」とブログに書いて問題となり、担当していた番組をすべて降板した。
その後、日本維新の会から出馬するも、千葉一区最下位で落選。有効投票総数の10分の1に満たなかったことにより供託金も没収となった。
確かにブログの言葉は過激である。本人も「ネット上の雰囲気にのまれブログジャンキーになっていた」と分析していたようだ。ああ、反省したんだなと私も思っていた。
で、ちょっとWikipediaを見てみると、あなた、人工透析患者への暴言どころではない。「えっ」と驚くようなことをいくつも言っているのである。それを読むと「たまたま人工透析患者に対して過激なことを言ってしまった」ということではなかったことがわかる。
【長谷川豊過激発言集】
「60歳以上は選挙権をはく奪するべき。80過ぎたジイさんとバアさんが、落ち着いた、冷静な、的確な未来に向けての判断なんて出来ますかね?」
「人間は所詮サルが若干進化しただけのアニマル。8割がたの女ってのは、私はほとんど『ハエ』と変わらんと思っています」
「育休とったら出世できない?育休とったら社会に戻れない?言い訳すんな。バカ。一生言ってろ!バカ女!!!」
「フェミニストたちは気持ち悪くて、カッコ悪くて、アホしかいないと断言できる」
「死刑反対の人権派は死刑の根本的な意味を分かっていないんじゃないか?」「小学校時代から死刑執行シーンはみんなに見せた方がいい」「出来ればネットで生中継した方がいい」
「南京市での大虐殺なんてものは作り話なんだってことなんです」「多少の勉強をしていれば、東京裁判なんて作り話のオンパレードだって分かる」「ま、いいや、70年も前の話だし。洗脳されちゃってる人は負けずキライも多いだろうから面倒くさいし」
秋元優里に「おっぱい四天王の一人」と言い、長野翼を「こいつのスタイルはエッチだ。非常に」と評し、滝川クリステルを「あの外人」と呼んだ。
【住所を晒されたと被害届を出すも不受理】
いやあ、過激というか暴言が多い。例えば、橋下徹さんなんかも暴言が多いが、長谷川豊さんの言葉に比べると遥かに品がある。あの人の場合は、せいぜい「ボケ」程度だし、「確かにその通り」という共感もある。何と言うか、長谷川豊さんの場合、人を不快にする暴言だ。基本的に人を見下しているのだろう。まあ、ネットの情報だから、どこまで本当かはわからないのだが。
その長谷川豊さんが、ネットに自宅の住所を晒された。立候補者名簿には住所が載るらしいので、おそらくそこから流れたのではないか。警察に被害届を出す相談に行ったところ、「犯罪ではないので、被害届は受理できない」と言われたのだそうだ。
彼は、ブログでこう語っている。
「皆さん、知ってました…? ネット上で人の住所をさらしものにする行為って…別に犯罪でも何でもないのだそうです。唖然としました。木村拓哉さんの住所をさらしても福山雅治さんの住所をさらしても。いや、政治はもっとデリケートで、サヨク政治家の住所を右翼集団が全部晒しても、親安倍的な政治家の住所をサヨク集団がさらしたところで法的に問題ない」
確かにネットは犯罪(的)行為の温床となっているが、単に住所を掲載しただけでは犯罪とはならないのだろう。
その掲載のされ方が問題であって、例えば「ここに住んでるオッサンは、ハゲを隠すためにマジックで髪の毛を描いてるんだぜー」などと書いてあれば、これは名誉毀損として「いや、マジックじゃなくてペンキを使っている。よくも嘘を流布してくれたな。謝罪ならびに賠償を求める」と訴えることができるのである。
長谷川豊さんは、「情報という暴力があることを知ってほしい」と語っているが、私などは「言葉の暴力をさんざん使ってたくせに何言ってんだ」とちょっと首をかしげてしまうのである。
【結論】
目立ちたい一心で、あまり過激なことは言ったり書いたりしないほうがいい。いずれ、それは自分に返ってくる。自戒しよう。