ほらね、やっぱりだ。
確かに「立憲民主党」というネーミングはいい。私も好きだ。いかにも「やりまっせ」と思わせる政党名である。「自由民主党」は政党名として王道なのだが、それにも引けを取らないと思う。
だが、あなた。
中身がいけない。
元々、希望の党にはじき出され、行き場を失った枝野さんが立ち上げたのが立憲民主党である。マスコミや一部のコメンテーターは、信念を捻じ曲げて希望の党に参入した連中と比べ、「侠気がある」などと持ち上げたが、お笑い草だった。
枝野さんは、自分が入れてもらえるなら信念も政策も捻じ曲げて希望の党に参入したはずである。顔にそう書いてあった。それが見えないのは、ジャーナリストの目ではないからだ。反省しろといいたい。
そんな情けない立憲民主党に、ついに、あの、二人の議員が入党した。蓮舫さんと山尾志桜里さんである。
蓮舫さんは、民進党の代表になった後、もう踏んだり蹴ったりの状況で、常に身の回りにブーメランが飛び交い、いつ脳天に突き刺さって死んでも不思議ではない状況だった。さすがに命が危ないと恐怖したのだろう。責任も取らずにさっさと代表の座を降りたのである。
自らの二重国籍問題もあって、民進党は沈没寸前だ。だが、希望の党は、枝野さんと同様入れそうにない。そうこうしている内に、立憲民主党が立ち上がり、さらにマスメディアの「排除という言葉はけしからん。小池、いい気になるな」という偏向報道もあって、希望の党が失速した。
政策が異なる人間を排除するのは当然のことで、小池さんは好きじゃないがあれはちょっと気の毒だった。
そんな状況を見た蓮舫さん、「うひゃうひゃ」と喜んだはずである。「これで小池百合子の女性初の首相は遠のいた。私にもまだまだチャンスはある!」
いやあ、民進党には卑怯な人が多いが、蓮舫さんの卑怯さは図抜けている。今回も自分のせいで民進党が壊滅状態になったにも関わらず、その責を逃げ出し、ちゃっかり立憲民主党に入ってこう釈明した。
「今でも民進党は私の大切な故郷だ。再生に向けて努力している大塚耕平代表に全面的に協力したいと思っていたし、直言や提言もした」
どの口が言うてるんや、と蓮舫さんの頬をつねってやりたい。民進党の代表を辞任した時、蓮舫さんは何と言ったか?
「一議員に戻ります。足りないところをしっかり補います。民進党はまだまだ強くなる。しっかりと受け皿になる力がある」
いやあ、ここまでくると感心するほどだ。さすがはチベット人を弾圧虐殺しても平気な中国系の人だけあって、厚顔無恥も筋金入りなのだ。
「憲法に関する考え方が一致している。理念や哲学も共有でき、政策の実現につなげたい」
この人、不倫した弁護士を政策顧問に起用した際も「政策を作るために必要だ」などと言っていたが、「政策」という言葉をそんな汚らわしい言い訳に使うなと言いたい。
卑怯さでは、この人も蓮舫さんには負けていないのだ。
さらに立憲民主党には、菅直人元首相もいる。そうだそうだ、忘れるところだった。辻元清美さんもいるのである。結局は、どこかで見た顔ぶれになってしまったわけで、誰かが言っていた「立憲民主党は、一見民主党」というのがそのものズバリだったのである。
マスメディアやサヨク系の方々は、これでも立憲民主党押しを続けるつもりなのだろうか。まあ、他にないから仕方がないね。今さら民進党はあり得ないし。あの党は、すでに死に体だ。
これから立憲民主党と愉快な仲間たちがどういう喜劇を見せてくれるのか、楽しみで仕方がない。2018年が待ち遠しいのである。