クレーマーやモンスターペアレントなど、世の中には異常な人々が存在する。自分が客の立場になると、とたんに偉くなったと勘違いする連中だ。店員に対しては偉そうにしないと損だとでも考えているのだろう。
そもそも三波春夫が悪い。
「お客様は神様です」などと言うから勘違いするバカが増えるのだ。
まあ、あれは、「本来歌というものは神様のために歌うもの。私は神様に捧げるつもりでお客様を前に歌っています」という意味だったのだそうだが、アホにそんな高尚な理屈が分かるわけがない。
文字通りに受け取って「ワシはお客様やぞ神様やぞ。土下座せんかい!」となってしまうのだ。彼の言葉がクレーマーを生み出したわけで、「土下座して謝らんかい」と三波春夫に言いたい。
さて、清宮選手が話題になっていて、野球にさほど興味がない私でもついニュースを見てしまう。ほとんどはいいニュースなのだが、昨日、いや~なニュースを知った。
清宮選手の合同自主トレ初日は、午前10時からスタートし午後6時ごろに終了。日中には500人ほど集まっていたファンも、ほとんどが球場を後にしていたのだが、サイン欲しさに熱狂的な約20人の集団が選手寮前で待機していた。そして、清宮が室内練習場から出てきたタイミングで「サインください!」などと大声で呼びかけたのである。
だが、清宮選手にも予定はあり、サインをすることはできなかった。すると集まっていた連中がその本性を現したのである。ファンである自分たちは、神様だとでも思っているのだろう。
清宮選手が姿を消すと態度を豹変させ次々に叫び始めたのだ。
「清宮を出せ!」「サインをしないなら最初から言え!」「生後2か月の子供を連れてきたんだぞ!」「今日しか来れないファンもいるんだぞ!」「色紙を渡すから郵送で送れ!」
いや、ここまで来るととキチガイの名にふさわしい。
生後2か月の赤ん坊を連れてきたのはアンタの勝手であり、清宮選手には何の関係もない。子供をデモに連れてきたりして利用するサヨクの人たちと同じレベルの下劣さである。そんな親に生まれてきた子供が不憫だ。
一度、様子を見に来たと思われる清宮選手が入口付近に現れたのだが、その後出てこないことを知った集団はさらに過激になった。
「清宮出てこい!」「練習してねぇじゃねぇか!」「ここで待ってればまた清宮来るだろ!」
挙句の果てに、「ほら! 子供がこんなに泣いてるのにどうしてくれるんだ!」などとトンチンカンなことを叫ぶ。馬鹿者が。子供が泣いているのは、親があまりにもバカなので、将来を悲観して泣いているんだよ。少しは反省しろ。
球団側の対応にも疑問がある。
集団の代表者1名と事務所内で話したりしたようだが、そんなものは無駄である。元々理屈の通らない連中なのだ。仮にその代表が納得しても、その他の連中が納得するとは限らない。20分ほど話し合ったようだが、やはり結論は出なかった。
その後、さすがに疲れたのか「もう帰ろうや」と数人が言い出し、一人また一人と帰りだして解散となった。その際には、「清宮死ね」などと罵声もあったようだ。
球団側のファンを大切にしたいという気持ちは理解できる。だが、この集団は異常だ。敷地内での出来事であり、厳密に言うと不法侵入である。ある程度の時点で、警察に通報するべきだったのではないか。
球団は、こうはっきりと主張していただきたい。
「球団も選手も、ファンは大切に考えている。しかし、ルールは守っていただきたい。ルールを守れないファンは、ファンとは認めない。他のファンの方々にも迷惑である。今後、あなた方には、日本ハムファイターズ並びに清宮選手のファンを名乗ることを禁止する」
ちなみに、おねだりは「お強請り」と書く。彼らの行為は、まさに強請りたかりの部類だ。漢字で書いたほうが、彼らにはふさわしい。