「国際観艦式」が10月11日に韓国の済州島で開催される。
その開催国である韓国が、参加国に対して「各国の国旗と開催国である韓国の国旗だけを掲げてくれ」と要請したらしい。こんな要請は前代未聞で、ブッサイクなことこの上ない。
まあ、韓国政府内でもスッタモンダがあったのだろう。
「日本の艦船は旭日旗掲げよるで」
「韓国の国民、そんなん見たら激おこぷんぷん丸やで」
「どないしよ? 支持率落ちてまうがな」
「ウンコでも食べて、ええ案出してちょ」
「うーん」「うーん」
「そや、日本だけに旭日旗掲げるなというのはあからさまやから、各国に対して国旗以外は掲げるなと言うたらええんちゃうの。そしたら自動的に旭日旗は使われへん」
「それや、それやがな。グッドアイデアや」
アホかと思うのだが、それが韓国である。直接投票による大統領選挙だから、少しでも国民に擦り寄らないといけないのだ。国民の好悪が政策の基準なのである。支持率が50%を切れば危険水域なのだ。
パク・クネ前大統領もムン・ジェイン大統領も、いつ見てもオドオドした印象を受けるのだが、あれは国民の反応を気にするあまりの怯えなのだろう。哀れなことである。
で、旭日旗に関してなのだが。
これまで韓国政府が旭日旗に対して「使うな」と言ってきたことはなかったと思う。言えば、日本国政府が「何言うとんねん」と正式に反論し、旭日旗が国際法上に則った正式な旗であり、韓国の国民が言うような「戦犯旗」ではないことがはっきりしてしまうのだ。
だから、これまでいくら国民が「戦犯旗だ」と盛り上がっていても、正式に抗議することはなかった。だが、国民の盛り上がりをいよいよ無視できなくなってきた。慰安婦合意以降、慰安婦をネタとした優位性も下がり気味だ。サッカーをはじめとするスポーツも日本に押され気味である。国民たちの最後の拠り所が戦犯旗なのだ。
その国民たちの声に押されて「国旗以外は使うな」との要請だったのだが、どうも、日本国政府は拒否するらしい。
小野寺防衛相は、韓国の要請に対し「旭日旗は自衛隊法などの国内法令で義務づけられている。国連海洋法条約上も、国の軍隊に所属する船舶の国籍を示す『外部表記』に該当する」と強調。「国際観艦式に自衛隊艦艇を派遣する場合は、このような国内法令にのっとって対応する」と無慈悲に説明した。
さらに「旭日旗は太陽をかたどっており、大漁旗や出産、節句の祝い旗として日本国内で広く使われている」ととどめを刺したのである。
そもそも旭日旗に対するヘイトは、2011年にサッカー選手のキ・ソンヨンがゴール後に猿真似のパフォーマンスをして「日本人差別だ」と非難されたのを、「猿真似をしたのは、戦犯旗が見えて腹が立ったから」と嘘をついたのが始まりと言われている。それが、それまでネットの一部で言われていた嘘が、事実になってしまった瞬間なのだろう。
防衛相の関係者には、「そんなことをするくらいならそもそも参加しない」と言う人もいるらしい。
私は、その意見に同意する。激しく同意する。