兵庫県明石市の泉房穂(ふさほ)市長(55)が発狂した。そうとしか思えない暴言である。
なんと、道路の拡張工事をめぐり、物件の立ち退き交渉を担当する職員に、「そんな家、燃やしてしまえ」「今から火をつけに行って捕まってこい」などと言ったのだ。録音されていることから考えると、おそらくそうした発言が日常的にあったのだろう。
本人は、「工事の遅れに激高してしまった。パワハラなので本当に申し訳ない」と謝罪したらしいが、いやいやいや、これはパワハラというレベルの発言ではない。反社会的発言である。例えどんなに無能な職員に対してであっても、言ってはいけないセリフなのだ。おそらくそうした志向がこの人には元々あるのだろう。ヤクザや地上げ屋と同じタイプの人間と思われても仕方がない。
これが「早く立ち退かせんかい。なにをチンタラしとんじゃ」程度ならパワハラ発言だが、「火を付けてこい」というのはパワハラの範疇を超えているのである。そんな理屈がわからないくらい、頭がおかしくなっているのだ。
ちなみに、市長の発言の全文が出たことで、「ちゃんとしたことを言っている。一概に非難するのはいかがなものか」などと言っている人がいるようだが、無能な職員を叱責するのと、あの発言はまったく別の問題なのだ。一緒くたにしてはいけない。
大臣などの発言を文脈関係なしに切りとって「いかがなものか」などと叩くのはマスコミの常套手段だが、これは文脈を読み取る以前の問題なのだ。発言そのものが異常なのである。基本的に、市長や公務員だけでなく、会社員やその他の労働者は、その多くがきちんと仕事をしているのだ。きちんと仕事をしているからパワハラが許されるということは、決してないのである。
また、市長擁護の一因となっている彼の発言「人が死んでるんやで」や「自分が行って土下座する」などの発言は、自分のパワハラ発言を正当化しようとするものでしかない。職員の反論を許さないための、むしろ卑怯な言葉である。
市長を擁護する人は、きちんと考えていただきたい。すぐに激高してあんな理不尽なことを怒鳴り散らすオッサンが自分の上司なら、あなたは耐えられるのか?
また、「立ち退かないのなら家に火をつけろ」という発言が、今後、職員の業務にどれだけマイナスになるか。「どうか、住民税の支払いを」と頭を下げても、「払わへんかったら、家に放火されるんやろ。怖いわあ」などと嫌味を言われるのだ。仕事がしにくくて仕方がないのである。
ちなみにこの人、NHK出身で元民主党衆院議員であるらしい。なんと、悪の2大巣窟ではないか。ショッカーの戦闘員出身で、秘密結社鷹の爪の元構成員みたいなものである。こんな経歴でよく明石市長に当選したものだ。
明石市の皆さん、もう少し人物をしっかり見て投票していただきたい。この人は、必ずまたパワハラをやる。やり続ける。明石市にとって、それは暗黒の歴史となるだろう。
まあ、私は明石市は関係ないからどうでもいいんだけど。