おっぱいは好きかね?
私は好きだ。
こんなことを書くと、眉をひそめる人もいるだろう。いくらアクセスが少ないとは言え、中にはたまたま間違えてこのブログを読むことになった女性もいるはずだ。きっと不愉快に違いない。女性を性的なネタにするというのは、それは女性を性の道具として見る行為であり、決して許されるものではないのだ。
認めよう。冒頭の発言は、助平オヤジ丸出しである。明らかにセクハラなのだ。
だが、私は言いたい。おっぱいが好きなんだから、仕方がないでしょうがーっ。チンコ丸出しよりは、助平丸出しのほうがマシでしょうがーっ、と。
さて、綾瀬はるか主演の「万能鑑定士Q」と「本能寺ホテル」である。Amazonプライムで無料配信されていて、やったーっと喜んで見たのである。
相貌失認気味の私は、特に美人系の若い女性の顔が判別しにくいという弱点がある。ルーシー・リューのような特徴的な顔ならすぐにわかるのだが、AKB48など、まるで判別できないのだ。
その中で綾瀬はるかは、日本の美人系の女優で判別できる数少ない一人である。おそらく一般的な美人の範疇から外れているのだろう。判別できるから見る。見ているうちに好きになるという流れで、「おっぱいバレー」や「僕の彼女はサイボーグ」や「プリンセストヨトミ」も大好きなのだ。もちろん大河ドラマの「いだてん」も見ている。もっと出番を増やせと言いたい。
で、「万能鑑定士Q」は、まあまあ楽しめたのだが、ハラハラさせるのが下手すぎた。
犯罪絡みのストーリーだから、これは映画としては致命的である。ショウガのない牛丼。タコの入っていないたこ焼き。将棋の弱い藤井聡太のようなものだ。
モナリザを盗み出す過程も「いやいやいや、それは安易すぎるやろ」と突っ込まれるだろうし、特に、モナリザの絵が燃えてしまうのを防ごうと、椅子に縛り付けられた松坂桃李が必死になる場面は、ハラハラするよりもイライラする。トム・クルーズやジェイソン・ステイサムの映画を参考にしていただきたい。
そして、何より、綾瀬はるかのファッションがいけない。確かに鑑定士という設定だから、あまり胸のラインを強調した服装はマッチしないだろう。だが、それでは綾瀬はるかの魅力のひとつが発揮できないままに終わってしまうではないか。
それに対し、「本能寺ホテル」のスタッフはわかっている。両方の映画の綾瀬はるかを並べてみればよくわかるのだ。
見たまえ、「本能寺ホテル」のサービスぶりを。タイトなニットのセーターだけでもベストチョイスなのだが、さらにバッグをたすき掛けにして、胸のラインを強調しているのである。しかも、織田信長に追いかけられて、廊下をゆさゆさと走るというサービスシーンも用意されている。
まあ、走るシーンで比べると、「プリンセストヨトミ」の方が、スローで胸の揺れを見せたという点で一枚上手だったのだが。
映画のことも少し書いておこう。
「本能寺ホテル」は、ホテルのエレベーターから降りると、そこは戦国時代の本能寺だったという話である。そこに「自主性がない」ことを悩む綾瀬はるかが、織田信長や蘭丸と出会うことで成長していくという展開だ。
足りない部分を主人公が克服していくというのは、映画作りの定番なのだが、その部分が説明的でちょっとうるさかったように感じた。
そこをもっとすっきりさせて、スパッ、ズドン、ボイーンという歯切れの良い展開だったら満点である。
ちなみに綾瀬はるかの婚約者の父親役を近藤正臣がやっていて、非常に魅力的だった。私もこんな風になるはずだったのが、現実に歳をとってみると、チンコだウンコだおっぱいだと騒いでいるわけで、我ながら情けない限りである。