顔が青くなったことはあるかね?
私が知る限り、本当に顔色が青い人物というのは、デスラー総統だけである。よく「顔が真っ青になった」と三流小説などで使われるが、現実には顔色はそれほど変化はしないのだ。
ちなみに、私の顔面が真っ青になったのは、小学生のときに学校でウンコを漏らした時である。あの時は驚いたなあ。いきなりブバビッですよ。いや、ブバッブビッだったかもしれない。幸い誰もいなかったので、そのまま学校を抜け出して難を逃れたのだが、まさに一生に一度あるかないかの危機的状況だった。青くはなくても、顔面蒼白だったのではないか。
そう言えば、「あれ、この人顔面蒼白じゃないの」と感じたことがある。テレビを見ていて思ったのだ。
そこには、金正日との会談で北朝鮮が拉致をしていた告げられた小泉首相が映っていた。あれは、本当に顔面蒼白に見えた。表情がこわばっていたために、余計にそう見えたのだろう。
さて、ハノイで開催された米朝首脳会談が決裂した。私は、北朝鮮の核廃棄があり得ない以上、北朝鮮は時間稼ぎ、アメリカは点数稼ぎのショーにすぎないと考えていたのだが、明確な「決裂」というのは意外だった。
「どういうことだったのだ?」などとネットの記事を見ていると、何とも嘘くさいzakzakというサイトの記事を見つけた。タイトルは、こうである。
▼トランプ氏が席を立つと、正恩氏は驚愕し真っ青に…米朝会談「決裂」で逆ギレ粛清!? 「仲介役」韓国・文大統領に八つ当たりも
いやいやいや、誰が見ててんと思わず突っ込みたくなるタイトルである。
記事にはこうある。
▼ベトナムの首都ハノイで開催された2回目の米朝首脳会談(2月27、28日)は衝撃だった。最終日、閣僚を交えた拡大会議の席上、北朝鮮の「見せかけの非核化」がバレ、トランプ氏が席を蹴飛ばしたのだ。米政府関係者によると「OK、終わりだ、われわれは帰る!」と言って立ち上がったとき、正恩氏は驚愕し、真っ青になり、うなだれたと聞いている。「トランプ氏を100%ダマせる』と思い込んでいただけに、トランプ氏の声は『死刑宣告』に聞こえたはずだ」という。
うーん。
あくまで言っているのは「旧知の米情報当局関係者」という位置づけなのだが、いや、それって誰やねんと問いただしたいのである。朝日捏造新聞がよく脳内で取材した記事を書いているのだが、それと同じなのだろうか。
さらに記事は続く。
▼正恩氏は成功を信じて浮かれ、国内メディアに「ノーベル平和賞に値する」「対決と反目の悪循環が終わる」などと、大々的に報道させた。60時間以上かけて専用列車でベトナム入りしたのも、国民向けパフォーマンスだ。人民や軍は「制裁解除だ。停電、餓死がなくなる」と大喜びだった。それが大失敗、手ぶらで帰ったと分かったら、暴動が起きる。軍や政府関係者らは今、恐怖のどん底だ。「正恩氏が外交失敗を隠蔽し、周囲に罪を背負わせ、一族根絶やしの粛清を行う」動きがあるからだ。「悪いのは韓国だ。外交失敗は、文政権の情報を信じたからだ。文氏を許すな!」という声が噴き出ている。
まあ、眉唾ものの記事ではあるが、面白いのは事実である。
だが、どうせ、又聞きの情報なら、もっと面白くすればいいのにとも思う。
例えば、こんなのだ。
「トランプ氏が席を立つと、正恩氏は驚愕し床の上で腰を抜かしてそのまま脱糞。転がりでた自分のウンコをつかみながら、『韓国のムンのせいや。あいつ帰ったら高射砲で処刑や』と手足をバタバタさせながら泣きわめいた」
こんな文章しか思いつかないとは、ああ情けない。「ウンコを出せばいいと思ってるんですかーっ」と自分で自分を殴ってやりたいのである。
ちなみにzakzakの記事によると、北朝鮮は日本に助けを求めたいんだそうだ。だが、それには「拉致被害者全員奪還」を使命とする安倍首相がジャマである。「安倍首相を早く引きずり下ろせ」と極秘指令が出たという。
ホンマにお前見とったんかい、と声を大便にして言いたいのである。