いやあ、見入ってしまった。
雨上がり宮迫とロンドンブーツ亮の記者会見である。
聞けば聞くほど、吉本興業の下劣さが際立ち、それを普段はギャグしか言わない人間が言っているという点で、とても現実のものとは思えなかった。
今にも「どうもー、ドッキリでしたー」とドッキリのプラカードを持った芸人が出てきそうな雰囲気なのだ。私は、トイレに行のを我慢して出てくるのを待っていたのだが、結局出てこなかった。マジだったのだ。
だが待てよ、と私は思った。二人の言っていることは事実なのか。裏の裏を読むのが私の悪い癖である。時には裏の裏のそのまた裏まで読んで、訳が分からなくなることも多い。
もしかすると、これも吉本興業岡本社長の作戦なのではないか。
非難の目を自分に集め、宮迫や亮たちの引退を回避させる。きっとそうだ。でないと、社長があんな傲慢な発言をするはずがない。
「そしたら全員クビや。わしには、お前らをクビにする力があるんやで」
いやいやいや、そんな悪代官みたいなことを言うだろうか。そこまでリスク管理のできない社長が、この日本に存在するだろうか。いや、断じてそんな奴、おらへんのである。
きっと、社内ではこんなやりとりがあったのだろう。
「よし、今回、吉本興業は徹底的に悪役に徹する。宮迫と亮には、理不尽な対応をして追い込め。弁護士にも同様の処置をするよう伝えろ。そして、悪の親玉は私だ。今すぐ、そのためのシナリオを作れ」
「しかし、社長、それでは、社長のお立場が……」
「いや、私の立場などどうでもいい。吉本興業は、芸人あっての会社だ。まだ若い連中の人生を閉ざすことはできない。社長の私が腹を切って彼らへの逆風が少しでも収まるなら、いくらでも切ろうじゃないか」
「しゃ、社長っ」
こういう可能性もゼロではないのではないか。だからこそ、吉本興業のやることなすことヘタをうつ対応も納得できるのである。もし本気であんな対応で何とかなると考えているのなら、これはもう、会社自体がお笑いなのだ。そんな企業が、この日本に存在するだろうか。いや、断じてそんな会社、あらへんのである。
今頃、岡本社長は、「これでいい」と寂しげに笑っているのだろう。お疲れ様でした。今頃、責任を取っての辞任会見の原稿でも書いているに違いない。ここは、皆さん、岡本社長の深遠なるたくらみに乗ってあげようではないか。
ちなみに記者会見時の田村亮、かなりやつれて見えた。こんな場で演技ができそうなタイプにも見えないし、本気で心配である。
※追記
いやあ、岡本社長の会見、ひどかったー。吉本のくせにダダスベリ。喋りはヘタクソ。弁護士にすぐ頼る。しかも、途中で泣く。社長が泣いてどうするんじゃい。情けない。しかも、暴言を「冗談だった」とは、まったく理解不能。誰が信じるんじゃ。そもそも「契約解除か引退か」という話をしているときに「全員クビや」というのが冗談になり得るかどうかくらい、どんなアホでもわかるだろうが。誰がシナリオを書いていたのか知らないが、無能&無能。岡本社長は、自分のバカさ加減と泣き顔を晒しただけ。しかも、減給処分? アホか。辞めるしかないやろが。吉本興業を笑えん企業にした責任は、地球よりも重いんじゃい。来年の年賀状、お前の泣き顔を印刷して出したろか、と私は思いました。