だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

フジ住宅には、東出昌大さんのイメージがお似合いである。そのままCMを続ければいいと思うよ。

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他人の不倫の話題には、まったく興味がない。興味があるのは自分の不倫だけである。

従って、東出昌大さんが唐田えりかという人と不倫したと聞いても、さっぱり興味がわかないのである。とりあえず唐田えりかという名前を検索して「んー、印象に残らない顔だなあ。これでは一般人ではないか。なぜ、こんな人と不倫したんだ?」などと思い、「東出君、男を下げたね-」などと思っただけだった。

本来ならそれで終わって記事なども書かないはずだったのだが、それが俄然興味を持った。

東出君がフジ住宅のCMに出ていたらしいのだ。

フジ住宅と言えば、あなた、前に作業員が基礎にドラえもんの落書きをして施主を怒らせ、5年にわたる裁判の末、結局賠償金を払った企業である。

その時のフジ住宅側の言い分がひどかった。

「落書き部分は完成後に見えなくなる。一般的にドラえもんに侮辱的な意図があるとは認識しがたい。作業員に悪気はなく、精神的苦痛は小さい」

だから、賠償金も払う必要がない、と言うのである。思わずアホかと思いましたね。

ドラえもんの落書きだろうがコナンくんの落書きだろうが、はたまたレンブラントの絵にそっくりの落書きだろうが、落書きは落書きである。自分が大金を払って建てようとしている家の基礎に落書きされれば、例え消えるものであっても不愉快に決まっているではないか。

それがわからない企業なのである。家を建てる人の気持ちがわからない企業なのである。こんな企業に家を建てる資格はないと思うのだ。

で、東出昌大さんのCMである。そのCMでは、「家で過ごす時間が幸せなのは、もとても幸せなこと」などと語られているそうで、いやあ、東出昌大さんの嘘っぽさとフジ住宅の嘘っぽさが見事に合致しているではないか。フジ住宅の真実の姿を暴露したCMと言ってもいい。

しかも、コンセプトがまた見事だ。

「住む人を思う気持ちは誰にも負けない。フジ住宅にはジフがある」

嘘っぽさ全開である。住む人を思うのなら、なぜ、落書きの裁判を5年も引き伸ばしたのか。一部上場企業が、なぜ、一般人相手にゴネ続けたのか。

そもそもこんな大上段に振りかぶったコンセプトを恥ずかしげもなく語れるのは、今どき、政治家と詐欺師だけである。しかも、フジとジフを絡めるこの安易さ。単なるダジャレをコンセプトにするなと言いたい。

フジ住宅には、「早くCMや画像を取り下げろ」「イメージが悪い」などのクレームのメールが多く寄せられているようだ。まあ、落書きの件も、今回の東出昌大さんの件も、一般の社員には何の責任もないわけで、その点は気の毒としか言いようがない。

フジ住宅の社員は、「今回の件がCMの内容と全く逆でとても残念です」と語ったらしい。伝えたかったことと正反対の意味が付加されたのである。見事なダブルミーニングだ。

因果応報、身から出たサビ、What goes around, comes around(自分がしたことは、必ず自分に帰ってくる)という訳である。わははははははは、と思わず私は笑った。