だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

えっ、原作は純文学じゃなかったのか!? と驚いた「青天の霹靂」

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私もかつてはそうだった。

邦画はダメだ。レベルの低いアニメの実写化ばかりで情けない。シナリオは最低で演技も最低。小学校の学芸会レベルである。特に「ガッチャマン」はひどかった。金返せと言いたい。

まあ、全然見てないから実際のところは知らなかったのだが、ネットを見ているとそんな意見が多かった。テレビでも目立つのはアニメの実写化のCMばかりで、つい、自分でもそう思い込んでいたのである。

だが、皆さん。Amazonプライムのおかげで、実際に邦画を見るようになると、「いやいや、結構、面白い邦画もあるではないか」と考えが変わったのである。

最近見たのは、「青天の霹靂」である。劇団ひとりが書いた小説の映画化だ。監督も劇団ひとりで、役者としても出ている。

最初、本屋で見つけた時は、正直ウンザリした。芸人が書いた純文学か。馬鹿馬鹿しい。名前が売れてるからって、つまらん私小説なんて出すんじゃねえよ。出版社は恥を知れ。

それから随分時間が経って、Amazonプライムで同名の映画を見つけ、随分と評価が高いことに気が付いて見てみたというわけだ。

いや、あなた。びっくりした。純文学ではなくて、SFではないか。

売れないマジシャンが過去に戻り、若い頃の父親と母親に会う話である。まあ、タイムトラベルものとしてはよくあるシチュエーションだ。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」もそうだった。あの映画ほどスパッとした結末ではないし、未来に戻っても現実が変わっているわけではないのだが、それでも主人公の人生に対する姿勢は変わるんだろうなと思わせる結末である。

少し前に見た樹木希林主演の「あん」は素晴らしかったし、「響」もよかった。馬鹿の一つ覚えのように「邦画はダメだ」と言っていた自分が恥ずかしいのである。

映画館で観る分には、どうしても「ハリウッド映画的な派手さがないと損」的な意識があって、つい邦画を敬遠しがちなんだが、できるだけ邦画も映画館で観るようにしたいと思った次第である。