だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

ある韓国人記者の独白

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あれ? あれ~っ!? この間、ワタシが取材したソウル市城東保健所の管理所長が新型コロナウイルスに感染しとるやんけ。え~っ!? マジっすか!? 40分も話してたで。しかもオッサンが入れてくれたインスタントコーヒーも飲んでしもたがな。しかし、日時にずれがあるな。あのオッサンかどうか、正確には分からへんな。城東保健所に電話して聞いてみよ。

「そら災難でしたな。確定患者と接触して、その後乾いたせきが出ていれば、検査対象になるんですわ。心配やったら居住地の保健所に電話してちょ」

めんどいけどしゃーないな。ワタシの住んでる麻浦区の保健所の電話番号は、と。ん? つながったんはソウル市のコールセンターか。

「そら災難でしたな。しかし、保健所の通知を受けてなかったら、行政上は接触者ではないということになってるんですわ。ほな、さいなら」

えーっ、どないなってんねん。その保健所に電話したらお前にかかったんやろが。そもそも通知を受けてなかったら接触者ではない、てどういうことやねん。意味不明やがな。

しゃーない。直接保健所に行ったろ。それで乾いた咳をしたるんや。ケホンケホン。

ようやく検査してくれたがな。え、なんやて。あの所長が、やっぱり確定患者と判明したやって。どないすんねんな。あれから14日たってんねんで。その期間中に、ワタシはぎょうさん取材してるがな。高齢者も多かったで。ヘタしたらワタシがスーパー・スプレッダーやないか。誰か死んだらどないすんねん。これは、抗議せんといかんな。

「えらいすんまへん。あのオッサン、接触事実を話さへんかったんですわ。それであんさんが調査から漏れたみたいですわ。何、もう検査を受けられた? そりゃあ良かった。『陰性』やったら、自宅隔離を自分で解除してよろしいでっせ」

おいおい、なに言うてんねん。自宅隔離なんか、元々してへんがな。頭、ぼけとんか。調査から漏れてたから、ワタシ、なーんにもしてまへん。

なんや、検査してからもう3日たったけど連絡あらへんで。このまま自宅隔離じゃ、仕事もできへんがな。保健所に電話してみよ。

「えっ、それはえらいすんまへん。間違えて親御さんのケータイに電話してましたわ。あんさんは、陰性ですわ。よかったよかった。がはははははは」

ようやく仕事できるがな。テレビのニュースをチェックしてみよか。なになに。パク・ヌンフ保健福祉部長官かいな。こんなザルみたいな防疫体制で、なにを言う気や。土下座して謝るんかいな。

「韓国は、既存の防疫管理体系の限界を超え、開放性と参与に基づく新たな防疫管理モデルをつくっている。我が国の対応が他国の模範事例、世界的標準になっている。そして、世界が韓国を賞賛しているのである」

ダメだこりゃ。