だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

コロナウイルスの特効薬は26度のお湯だった!? K-1ジム総本部、華氏と摂氏を間違えたか?

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私の悪い癖は、他人の馬鹿な言動を見てホッとすることだ。自分が馬鹿だから、もっと馬鹿な人たちを見ることで安らぎを得ているのだろう。情けないことである。

今回は、自粛要請にも関わらず大会を決行したK-1ジム総本部の馬鹿さ加減にホッとしたのである。まあ、決行したことも馬鹿だと言えるのだが、これはあくまで要請であって強制ではないのであり、まあ、せいぜい「アホちゃうか。万一、感染者が出て、ライブハウスみたいに広がったらどう責任取るつもりやねん」と鼻で笑う程度のレベルである。

だが、この文章はいけない。

K-1ジム総本部の「コロナウィルスについて」のページにこんな新型コロナウイルス対策が書かれていたらしいのだ。

武漢ウイルスは耐熱性がなく、26-27度の温度で死にます。そのため、お湯をたくさん飲む。親戚にお湯を飲ませれば予防できる。陽射しの下に行ってください。冷たい水、特に氷水を飲まないでください。お湯を飲むことはすべてのウイルスに効果的です。ぜひ覚えてください」

いやいやいや、これはさすがにありえない。最初、このニュース自体がデマではないのかと私は思った。26度で死滅するなら、体温で死滅するではないか。いくらK-1の人がアホであっても、そこまでアホではないはずである。

で、ネットで探してみたのだが、ネット民に保存された画像データしか見つからなかった。K-1ジム総本部のサイトには、代わりにもっと短い、当たり障りのない文章が載っていた。このニュースが事実だとすると、ネットに拡散されたのを見てあわてて差し替えたのかも知れない。

保存されたデータを見ると、武漢研究所に派遣されるクァク・グヨンの米国友人の文です。彼は無限肺炎ウイルスの研究を行っています。たった今電話をかけて風邪を引いたときは鼻水と痰があり、コロナウイルス肺炎は鼻水のない乾いた咳なので新しいタイプのコロナウイルス肺炎だ」と教えられたと書いている。

まあ、「信頼できる人から聞いた」はずが、実は知り合いの知り合いの知り合いから聞いたということはよくある話なのだが、だからと言って、上記の文章が嘘とは断定できない。

ただ、「クァク・グヨンの米国友人」というのは、意味が不明である。「クァク・グヨンという研究員にアメリカ人の友人がいて、そのアメリカ人から聞いた」という意味にも取れる。それだと聞いた相手がただのアメリカ人であり、武漢研究所に務める専門家ではない可能性も出てくるのだ。文章がひどいため、真実かどうかの見極めもできないのである。

あと、もう一点。26度というのは、もしかすると、華氏26度のことなのではないか? だとしたら摂氏にすれば80度近くだ。これなら熱に弱いという話と合致するのである。

とは言え、80度のお湯を飲んだだけでコロナウイルスが死滅するとは到底思えない。海外では、バタバタと人が死んでいるのである。そんな現実を前に「お湯を飲んだらコロナウイルスは死滅する」などと脳天気なことは言えるはずがないのである。死んだ彼らに、「お湯さえ飲めば助かったのに」と言っているのだ。それは、愚弄に近い。

こんな情報を広めようとしている時点で、これは悪質なデマと判断するしかないのだ。無知だからと言って許されるものではないだろう。

ちなみに私は極度の高血圧だから、コロナウイルスには戦々恐々である。街で子供を見るたびに「わしに移す気か」と飛んで逃げる。最近では、図書館にも行かないのである。完全な引きこもり状態だ。

だが、Amazonプライムがあるから退屈はしない。今から「ハッピー・デス・デイ 2U」を見るつもりだ。昨日「ハッピー・デス・デイ」を見て、意外と面白かったので続編を見るのである。タイムリープもので、何度も同じ日をやり直すという展開だ。B級以下かと思っていたのだが、きちんとしたB級映画だった。そして、続編も結構評価が高いのである。

いやあ、楽しみだ。

映画をセットしながら、熱めに入れたコーヒーをすする。これでコロナウイルスもイチコロだな。「熱い熱い」と逃げ惑うコロナウイルスを想像して私は笑った。