だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

自分たちのイメージアップのために、差別やいじめを利用する。それが広告であり、ナイキという企業だ。

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いいですか、皆さん。

確かにナイキのいじめをテーマにした動画はよくできている。しかし、あなた、こういう形で出した以上、あれは広告なんですよ。メッセージ風に語った広告です。

一応どんな広告か説明しておくと、女子高生が出てくる。だが、パンツは出てこないのでご安心いただきたい。女子高生のパンツはイメージ的にも汚いのである。私は、女子高生のパンツなど見たくはない。大嫌いだ。従って、女子高生はパンツをはくべきではないのである。断じてはくべきではない、と主張したい。

さて、どんな広告か、だ。

アフリカ系ハーフのような女の子がトイレで同級生に囲まれて髪の毛をいじられたり、朝鮮学校の制服を着た女の子がサラリーマンのおっさんにジロジロ見られたり、自分の投稿に対して「面白いと思ってんの(笑)」などと意地悪なコメントが付いたりする。

で、サッカーを通して自信をつけていくという展開で「動かしつづける。自分を。未来を」と締めくくられる。実に安直。まさにアオハル。深みもなければ意外性もなく、いじめや差別の上っ面をすくいとったような印象だ。

ドキュメンタリー(あれが事実かどうかは不明だが)としては30点で、しかし、企業広告としては80点はつけられるのではないか。大坂なおみと絡めて、黒人差別、また日本では馴染みの深い朝鮮人差別を語っており、映像も役者(?)もなかなか出来がいい。

ナイキは「ありのままの自分を受け入れられないことに悩むスポーツ選手の体験に基づいており、差別やいじめを受ける10代の少女3人に焦点を当てた」と発表している。

だが、一部の人たちは、これは「日本人は差別する」という半日メッセージであると捉えたようで、不買呼びかけも起こるほどの反響らしい。まあ、わからないでもない。

私も「差別をテーマにしたいんやったら、お前らの国の明確に厳然といま現在起こっている黒人差別を扱わんかいっ」と思うのである。そもそも日本人や中国人だって黒人から差別やら暴力を受けているのであり、それを語る前に日本の差別を重箱の隅をつつくようにして取り上げるのはいかがなものかーッ。ふざけるなーッ。

特にナイキのシニアマーケティングディレクターのバーバラ・ギネは「ナイキは長い間、少数派の声に耳を傾け、支え、ナイキの価値観にかなう大義のために意見を述べてきた」などと語っていて、いやいやいや、お前ら中国のウイグル人を低賃金で働かせて商品作ってますやんか、と声を大便にして言いたいのである。

まあ、差別やいじめを語っているようには見えるが、これも結局は広告の一環なのだ。

広告とは、自分たちの商品を売ったりイメージをアップしたりするための手段であり、今回は若い女の子たちのいじめや差別をネタにしたわけである。そういう意味では、ナイキの行動は企業的には正しい。

しかし、実にいやらしい。この行動は。まさに汚い大人の行動である。

私も十分にいやらしい男であり、それを否定するものではない。チンコなんて付いてませんという顔をしながら生きているのだが、もちろんそれは偽善だ。誰もが羨む立派なものが付いている。勃起時などは(以下略)

だが、あなた。そのイヤらしさとは違った意味で、ナイキはいやらしいのである。かつて民主党だか立憲民主党だか忘れたが、「MeToo」という言葉を政治の道具に貶めたのと同じである。

ナイキは、前の大坂なおみの広告がよかったので、調子に乗ってしまったようだ。

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「この勝利はじぶんのため この闘いはみんなのため」

まあ、はっきり言って私はBLM(Black Lives Matter)などウンコと小便でできたような薄汚い潮流だと考えているのだが、それでも「人種差別とたたかうという設定の大坂なおみを使った広告」としてはベストの出来である。

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ニッシンの「原宿に行きたい。なおみ」と比べると、月とスッポン、クジラとイワシ駿河の富士と一里塚、英語で言えばAs burr around the moon bodes wind and rain(白墨とチーズの如し)なのだ。

ただし、である。

ナイキは、ちょっと調子に乗りすぎた。私自身、ナイキのウェアや時計を持っているが、調子に乗ったナイキの偽善的な精神が自分に宿りそうで気持ちが悪いのである。今後の購買選択肢からは、いつもフェラと間違えてしまうFILA(本社ソウル)と共に脱落したのである。

ご存知か? 男と企業は、調子に乗ったときが一番危ないのだ。