近所のショッピングモールに献血センターがあって、いつものぼりが立っている。A型が不足していますとかB型が不足していますなどと書いてあるのだが、よく見ると全血液型ののぼりがあるのだ。
全部足りないと言うことかもしれないが、これではあまり効果がないのではないか。
ターゲットを絞るからこそ、「えっ、B型が不足ですと。よし、注意力散漫、独善的、わがままで移り気、さらにはど助平の権化である私のB型の血液を存分にくれてやろう」と心が動くこともあるわけで、全血液型が対象となると「まあ、ええか」となってしまうような気がする。
ちなみに昔は血を売ることができた。
1960年代の初頭までは、血液銀行に行けば400mlが1,600円くらいで売れたのである。カツ丼が120円くらいだったらしく、これは結構高額なのではないか。若い人などはダブルと称して800ml売っていたそうだ。
私は売ったことはないのだが、当時としては金を手に入れる手っ取り早い手段だったのだろう。ダブルなら今の金にして15,000円くらいか。結構な金額である。
まあ、当時売血していたのは低所得者が多く、彼らの中に肝炎などの病気持ちや覚醒剤中毒者などがいたことで感染症が問題となり、1969年には残念ながら廃止された。
で、今日ネットで見つけたのだが、赤十字が献血を推進するためにあるサービスをやっているんだそうだ。なんと献血者にはアニメの女の子のポスターを進呈するというのである。
完全にオタク相手のサービスではないか。
チラッと見たんだが、何のアニメなのかさっぱりわからない。赤十字は、以前涼宮ハルヒのポスター進呈をやっていたんだそうだが、どちらにしても献血してまでほしいとは思えないのだ。
さらに探してみると、巨乳の女の子のポスターもあったようで、「センパイ! まだ献血未経験なんスか? ひょっとして注射が怖いんスか~」などとセリフが入っている。これなら少しはほしいのだが、献血してまではなぁ。
アニメのポスターでオタクを釣っているわけで、それほど献血にオタクが貢献していると言うことなのか。実績があるから金をかけてポスターを作っているはずで、まさか担当者の趣味で作っているわけではないだろう。
ポスター路線で行くのなら、若い女性なら韓国の気持ち悪い顔をしたアイドルのポスターだろうし、私なら範田紗々のエロいポスターだな。いや熟女の紫彩乃も捨てがたいぞ。いや、待て待て。熟女系なら風間ゆみもいいな、などと悩みは尽きないのである。
さて、実は、私は献血したことがない。人のために行動するなど言語道断、私の血が欲しいのなら金をくれと声を大便にして言いたい。
まあ、貧血体質なのでおそらく献血には不向きだろう。55歳の時に、自転車に乗っている途中で意識を失い転倒したことがある。前兆に気が付いてブレーキを掛けたために目尻を切るだけで事なきを得たのだが、それ以来、貧血にはビビっているのである。最近では、大きな書店で書棚の下段をしゃがんで探し、立ち上がった瞬間に目の前が暗くなって倒れかけた。
そんな状態で、誰が献血などするものか。もう一度言うが、私の血が欲しいのなら金をくれ。金をくれぇぇぇぇぇぇぇぇっ。