いやあ、森喜朗五輪組織委会長が元会長になってしまった。
「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」との発言が女性蔑視と捉えられバッシングを受けたのだ。私は森喜朗さんは、ウルトラQやウルトラマンで出てきたガラモンに似ているので結構好きだったのだが、実に残念に思う。そう言えば、ダウンタウンの浜田さんもガラモン似だなあ。
森元会長の発言に関しては、昔、ウンコを食う小説を書くために実際にウンコを食ったという伝説を持つ筒井康隆さんがこんなことを言っている。
「森さんは賢明だなあ。本心ではオリンピック中止に傾いていて、ボランティアがいなくなり、中止になるよう仕向けたのであろうか。なんと頭のいい人であろう」
天才である筒井康隆さんに賢明と褒められるとは、実にうらやましい。
そう言えば、森さんの発言としては「コロナがどういう形であろうと(五輪は)必ずやる」というのもあった。これは「コロナがどういう形であろうと、我々は最善の準備をするだけだ」と言えば何の問題もないわけで、やはり反感を買うためにわざと言ったのだろう。「有名人は田んぼを走ったらいい」という発言も同様である。五輪中止やむなし、という意識を自然に蔓延させるための高等戦術である。国民の嫌気を煽っているのだ。
この戦術を理解できなかったのが立憲民主党の蓮舫議員などの女性議員である。森喜朗会長の辞任を求めて白いスーツを着て意思表示を行ったのだ。これに対しては、舛添要一元東京都知事が面白いことを言っている。
「失笑を禁じえない。国会は言論の府であって、パフォーマンスの府ではない。五輪の利権の構造などをきちんと調査して、森会長が辞任できない背景に議論で迫ったらどうか。白い服を着るだけなら国会議員でなくても出来る。これでは政権はとれない」
桝添さん、いつからこんな正論を言うようになったのか。都知事の立場から離れて、自分を取り戻したのだろうか。もっと変なことを言えよ、と思うのである。まあ、蓮舫議員が失笑されるのはいつものことであり、まったく異議はないが。
なんにしても森喜朗会長は、元会長になった。森さんの代わりはいない、などと言われていたのだが、畏れ多くも天皇陛下にだって代わりはいるのである。何事にも代わりは存在するのだ。
私としては、森さんの発言や蓮舫さんのパフォーマンスよりも腹立たしいのが、最初、「この問題は終わった」と早期の事態収束を図りながらも、スポンサーの反発を知って手のひらを返したIOCのトーマス・バッハ会長や、日本叩きを展開しはじめたアジアや日本に対して上から目線の海外メディアである。あいつらは、女性差別どころか人種差別のメッカではないか。
そろそろ日本も怒るべきである。怒るのが苦手なら、せめてすねるべきである。
「日本は、女性差別はもちろんBLMが盛り上がらないなど黒人差別も存在する情けない国です。他にも差別がいっぱいです。こんな国でオリンピックを開催するなどおこがましいにもほどがあると考えております」とでも声明を出せばいい。
元々私は「海外の選手が参加できる状態やったら、とりあえず無観客でやったらええのんとちがうの。どうせ、わし、見にいかへんし」という立場だったのだが、IOCや海外メディアの反応、あと日本のメディアやリベラルたちのヒステリックな反応によって、オリンピックに対する嫌悪感が次第に大きくなってきた。ここに至るまでが森喜朗元会長の戦術だったのだろうか?
オリンピック? 何が平和の祭典だ。金持ち白人たちの金儲けではないか。そんなオリンピックなどいらないのである。しかも、東京オリンピックの次は北京冬季五輪ではないか。女性差別どころかウイグル人やチベット人を殺しまくっている中国で開催されるのである。もう、オリンピックなどやめた方がいい。
こうなったら、日本は、例え違約金を払うことになろうとも「東京オリンピック、やめます」と宣言すべきなのだ。「ついでに北京冬季五輪もボイコットします。森さんの発言以上に中国の虐殺は許せません」と言わなければならないのだ。
「オリンピックなんぞクソ食らえ。ついでに万博もクソ食らえ」と世界に向かって高らかに宣言すれば、さぞスッキリすることだろう。
ちなみに女性蔑視と言えば、こちらの御方がダントツです。
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