だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

「一太郎」禁止令が発令されてしまう。もう、ダメだ。

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まあ、元々ダメだったんですよ。シェア的には、Microsoft社のWordにボロ負けですからね。野球で例えると、すでに9回裏ツーアウト、0対450で敗色濃厚。勝てるわけがない。

「仕事で一太郎を使っている」などと言っても誰も知らない。「日本生まれの由緒正しきワープロソフトである」と声を大便にして説明しても、「Wordでいいじゃん。バッカじゃないの」などと言い返される。一太郎を37年間も使っている私を馬鹿にするか~っ。

で、本来なら私も「一太郎2021」を購入している時期なのだが、実はまだ買ってない。どうせ2020年度版とほとんど変わらないし、金もない。そんな金があるのならChromeOSの安いパソコンでも買いますよ。その方がまだ楽しめる。一太郎は、すでにワクワクさせる力もなくなっているんです。バージョンアップにワクワクしなくなれば、もう、おしまいでしょうな。

で、こんな記事がネットに載っていた。

▼法案ミスで「一太郎」禁止令? 農水省「ワード原則化」通知
政府内で相次ぐ法案のミスなどを受け、「一太郎」禁止令が出された。中央省庁では、ワープロソフトとして「ワード」を使うのが主流となっているが、一部では、国産の「一太郎」が使われている。ただ、互換性の問題から、相次ぐ法案の条文ミスの理由とされたり、民間企業とのやり取りで不便が生じ、政府内で「一太郎」の使用を問題視する声が上がっている。こうした中、農水省が、省内で「ワード使用を原則化」する通知を出したことがわかった。通知では、「対外的にやむを得ない場合を除き、『ワード』使用を徹底」するよう書かれ、事実上の「一太郎」使用禁止令となっている。

4年ほど前に農水省「若手からWordに統一してほしいという強い要望があった。また、取引のある民間企業の中には、一太郎の文書の閲覧・編集のためだけに使用契約をしているケースもある。Wordに統一することで企業側の負担も軽減するのではないか」と言い、一太郎からWordへの切り替えを推奨した。いよいよ、それが本格化したというわけだろう。

ちょっと一太郎の擁護をすると、「法案のミス」はあくまで人為的ミスである。どんなミスなのかは具体的には知らないが、互換性の不備による文字化けなども、一太郎のせいではない。使う人間のミスである。それを一太郎のせいにして、責任逃れをしているだけだ。狡い連中である。

ただ、Wordを使っていれば互換性を要因とするミスもないわけで、その点ではどうしても一太郎が不利となる。どんな世界でも多数派が勝つのだ。

そもそも農水省といえば、職員23人が深夜まで宴会を開いていて問題になったばかりではないか。そんなアホが何をイチャモンつけとるんじゃ。何をアメリカのソフトの味方をしとるんじゃ~っ、と言いたい。普段は私もジャストシステムを非難しているのだが、今回は、ジャストシステムの肩を持ちたいのである。

とは言え、アプリの話はまた別である。私の経験からすると、ジャストシステムのソフトは、「一太郎」もグラフィックソフトの「花子」も使い方が独特な部分があって、正直使いづらい。WordやPowerPointの方が直感的に使える。ワープロ内に表組みを作る際もWordの方がやりやすい。さらにWordやExcelPowerPointがオンラインなら無料で使えるのである。一太郎単体のバージョンアップで8,800円もかかっていたのでは、いずれ買う人など誰もいなくなるのだ。

こうして考えてみると、一太郎はすでに死んでいるのであり、おそらく日本語変換アプリのATOKも死にかけている。Googleの日本語変換アプリは、WindowsでもAndroidでも無料で使え、しかも軽くて変換能力も優秀なのだ。

ジャストシステムは、今の所サブスクや教育関連でそこそこ業績を上げているようだが、一太郎ATOKを疎かにすれば、いずれ危うい場面が出てくるのではないか。初心忘るべからず。原点回帰。初志貫徹。隣の客はよく柿食う客だ。英語で言えば、Don't forget your first resolutionである。

ジャストシステムには、ワクワクできるような一太郎を期待したい。