だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

貧乏人の図書館通い

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最近は、よく図書館へ行っている。

「いやあ、本を買うとキリがないからね」「もう、書棚が限界だしね」などと言っているが、本当は金がないからだ。まさか、この歳になって貧乏人になるとは思わなかったなあ。

昔「生活のレベルは落とせない」などと聞いたことがあるが、いや、そんなことはない。私は、収入に合わせてどんどんレベルを落としている。当たり前ではないか。実入りが少ないのに、それまでと同等の生活をしてどうする。それでは破産まっしぐらである。

まあ、私の場合は、酒もタバコもやらないし、女遊びもしない。キャバクラだって、人の金でしか行ったことはないのだ。生活全般において、あまり金を使わないですむタイプである。

図書館では緊急事態宣言とかで、閲覧机が使用できなくなっている。あれは、いいなあ。できれば、ずーっと禁止にしていただきたい。なんかね、あのあたりに陣取っているのがいつも爺さんばかりで、どよーんと空気が淀んでいるように見えて、前からいやだったんですよ。私もジジイなんだけど。

昨日借りたのは、北方謙三岳飛伝3」。これは、随分前に第二巻を借りて読んだんだけど、ずーっと貸し出し中で借りれなかった。「いつまで第三巻を読んどんじゃー」と腹が立っていたのですが、ようやく借りられた。ところが、もう、前巻の内容など忘れてるんですよ。ふざけるな~っ。

テッド・チャン「息吹」は、短編集である。最初の「商人と錬金術師の門」を読んだだけなのだが、これはなかなかの傑作。タイムトラベルものである。最初の一作を読んだだけで、この本のレベルは保証された。こういう本こそ、買うべきなのだと思う。

私にとって珍しいところでは、夢枕獏「大江戸恐龍伝」というのを借りた。前にこの著者の「秘伝『書く』技術」という本を読んだのだが、これが意外と良かったのだ。私も売文業者の端くれだから、つい、この手の本に手を伸ばし「これを読めば素晴らしい文章が書けるのではないか」などと頭の悪い意識高い系みたいなことを考えてしまうのだが、この本は本音で語り、しかも自作を交えて書いているため具体的でもある。なかなかのお値打ち本だった。「大江戸恐龍伝」にも言及されていたので読む気になったのである。

今週もいい読書ができそうである。

ちなみに私は図書館というシステムには反対で、せめて一冊30円くらいは払わせるようにしろよと思っている。3~4人借りれば一冊分の印税にはなるわけで、それを著者に払えばいいのだ。300回借りられた時点で無料での貸し出しが可能となる。NHKは放送局がほとんどなかった時代の「公共放送でござる」とふんぞり返ったまま今に至るのだが、それと同じで、いつまで本が貴重だった頃のシステムのまま運営しているのかと言いたい。著作権をいったいなんだと思っているのだ。

まあ、こんなことを提案すれば、立憲民主党の枝野代表がふぬけた顔とぼんやりした声で反対するのは目に見えていて、その詳細なイメージが脳裏に浮かび、私は非常に不快に感じた。