だれかが松葉杖で扉をたたく

結構、嘘つきである。

大谷翔平選手の悪い点? あるとすれば、大坂なおみ選手への配慮が足りない点くらいだな。

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橋下徹氏が社会学者の古市憲寿という人に「大谷さんの悪い点は?」などと番組の中で言わそうとしたらしい。確かに、あそこまでいい評価ばかりだと、そういう部分に焦点を当てたくもなるのだろう。

二刀流で疲れているはずなのにいつも笑顔を絶やさず、記者の質問にもしっかりと答え、ファンにサインを求められるときちんと応じる。折れたバットを拾って打者に渡し、グラウンドのゴミに気づけは拾う。いくらなんでも出来杉君である。

ちょっと嫌味がすぎるほどいい人なのだ。

私は、大谷翔平を叱ってやりたい。

こらーっ。そんな神対応やと、大坂なおみ選手の繊細な心が傷つくでしょうが~っ。彼女は、義務付けられている記者会見をボイコットしたんやぞ。それで叩かれたら「実はうつ病だった~」と告白したんやぞ。どんなに苦しかったことか。君の対応は、そんな彼女に対して嫌味やろがい。もうちょっと彼女に配慮して、たまには「疲れてるんで質問はなしじゃ~っ」とか「その質問は気に入らんから答えたらへんわい」とか「三時のおやつにウンコを食べてます」とか言うたれよ~っ。

さらに、彼の一番非凡な点は、ただ、いい人ぶっているわけではない点である。

例えば審判の判定に不服があればジェスチャーで示すし、今回のオールスターでのピッチングに対しても「三者三振を狙っていた」と答えている。

私が思い浮かべるいい人は、能力があるのに腰が低く、自慢することもなく、常に謙遜する人なのだが、彼は、違う。おそらく彼の中には、ねじれた部分がないのだろう。だから、どんなに人気が出ても調子に乗ったりしないし、自分に対する信頼は揺るがない。

もちろんそれを支える大きな要素の一つが、彼の容姿にあることは間違いない。嫌味のない少年のような男前である。まさにベーブ・ルース的なのだ。

大谷翔平の顔が、私の顔だったら、たぶんここまでの人物にはなっていない。「なんでわしの顔はこんなんなんじゃー」と毎朝鏡を見るたびに落ち込んでいるのだ。自信など生まれるわけがないのである。

身体能力と人柄と容姿というポイントが、この上なく高いレベルで統合された人間が大谷翔平なのである。欠点は、唯一、欠点がないという点なのだ。今日もカメラマンにぶつかって謝ったシーンが取り上げられ「ぶつかったのはカメラマンの方なのに。こんなナイスガイは見たことないぜ、ベイビー」などと持ち上げられていた。

たまには、ウンコを漏らすとか、せめて鼻水くらい垂らしてくれよと思うのである。